第43話

廉…
10,187
2018/09/06 13:10
「ッ……」



次に発する言葉はわかってる。


きっと…




「ごめん…もう無理や…。ごめんな…」




そうだよね。もう、ダメなんだ。


諦めないと…




ギュッ





『え……』



今、何がおこってる?


よく見ると、廉の腕の中…



え!?なんで、?




『廉ッ………?』




「ごめんなぁ……ッ、ほんまにごめんな…」



『どうゆう、こと…?何…が…、?』




「…お誕生日、おめでとう。」




『え……』





ガチャ




King&Prince)おめでとーう!



『な、なんで、!?』




えっと…なんで皆がいるの?

ちょっと待って。



そっか!うち、今日誕生日だったんだ!


そんな事思い出す暇すらなかった…



え、てか廉は…



『あの…え、廉…』



「ごめんな。これ、ドッキリやってん。」



ドッキリ!?

それって、…


『じゃあ、別れない…?ずっと、廉といれる?』



「一生離れんよ!別れるなんて嘘やて!
あなた抜きで皆で話した時に、お前が誕生日やから、いつもより心に残るのをしたくて…
それで、皆に協力してもらってドッキリした!
だから理由もなく不機嫌なったんよ?」



『そう、なの…?』



「おう。ごめんな?嫌やったろ。こんなに目ー腫れて。」


『ッ………』



ほんとに、いつもの廉だ。



頬に触れる廉の手は、温かい。



大好きな人の手。




ドッキリってわかって、ほっとしたのか涙が自然ととまらなくなる




『うぅ…ッ…ヒック……バカぁ…、バカ廉ッ…!』


「ごめんなー?」


『もう、うちから離れないでね?廉がいないと…ダメなの!』



「//、俺もや。バカ」




そっと落ちてきた甘いキス




大好きな廉は、ちゃんと隣にいる。


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