第21話

私の好きな人って…
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2018/08/15 10:34


い、今、あの岸優太君に、抱かれてますが…




嘘でしょー!?!?



『あの…ゆ、優太君ッ……?』



優太)わかってる。俺なんか、あなたちゃんの1番にはなれない。
けど、俺、あんな最低な事するやつに、負けたくねぇ。俺に、守らせてくれないか?あなたちゃんを…。







ど、どういう事でしょうか。



ただいま、パニック状態です。





『あの……、え?』



優太)俺、あなたちゃんに一目惚れしちゃって…。けど、廉の彼女だから、諦めようと思った。
でも、今あなたちゃんを離したら…少しのチャンス逃しちゃうと思うんだ。だから…





え、ひ、一目惚れ……?



いやいやいや、おかしいでしょ。


自分なんか……ねぇ…。
廉の彼女に奇跡的になれた。って言うのに、


推しの岸優太という方にそんな…



『え、いや…私なんか…!
一目惚れなんか、ありえないですよ?きっと、あの、違う感情じゃ……?
もしかしたら、私が岸担っていうのを知って、嬉しくて…だから、一目惚れなんかありえn…』




優太)うるさい…ッ。



そう言って、私の口に手をあてる。



優太)ほんとに、あなたちゃんが好きです。




『え、…っとぉ…ッ』



え、告白…?


そりゃあ、嬉しいけど…。



うちには廉が…



いや、廉もいない。


廉とは、バイバイしちゃったもんッ…





バイバイ、しちゃったんだ……




『私は…ゆ、優太君の気持ちには、こたえられない…ごめんなさいッ』




優太)やっぱ、1番は廉だよな…。



『廉は…廉とは、バイバイ…しちゃったもん。だ、だから……ッ……』




優太)泣きたいんだろ?大丈夫じゃねぇだろッ?たとえあなたちゃんの1番になれなくても…俺が守る…ッ…!



『グスッ…ゆ、優太く、ん…ッ…』





ギュッ





強く強く、抱き締めてくる。



彼女でもないのに…。


けど、今は優太君の腕の中が気持ち良くて…





優太)俺、あなたの側で、ずっと守るから…




急にあなたなんて、呼び捨てにして…


ただただそれに、キュンときちゃって…



そんな事考えてたら、





チュッ




『え……』



優太)俺が守る。あ、今のはちょっと、我慢出来なかったわ。




え…




ち、チッス……








キス!?!?

えっと……いや、やばい。どうしよ。













スッ





ん?なに?



いや、今…目の前が薄暗く…




「俺の彼女なんだけど…?」



『れ、廉っ!?』



優太)お前……ッ






なんで、居るの…?








今、目の前に、



優太君の方を向いている、後ろ姿の廉が立っている……





私の、彼氏が…いる…ッ



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