4月14日
ー教室ー
入学式の日から私とジミン君は休み時間に
よく喋った。さらにもう1つビックニュース
があった。女子の友達が出来たのだ。櫻井小
雪。クラス一の美女。でも、口数は少なく、
私と彼女はとても気が合った。
昼休み。私と小雪は一緒に弁当を食べた。
すると小雪が、
「好きな子いる?」
私は躊躇した。そして、
「い、いないよ。」
と言った。本当のことを言えば嘘だ。多分。
「私はいるよ。キム・ソクジン君。」
キム・ソクジン君はクラス一のイケメン。ク
ラス一の美女にクラス一のイケメン。考える
だけで、凄いなと思った。
私はパク・ジミン君が好きだ。でも、向こ
うはどう思っているのか。それが分からなか
った。
ジミン君…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!