sideあなた
…何?今の。
好き、って道枝くんが?私の事?
あなたって言ってた、私の名前、、、
どうしよう、、
付き合ったらファンの方を裏切ることになるのは目に見えてる。
道枝くんにも私と同じ思いがあるはずだし
だけど、だけど、、、、
『私も、好きだよ、道枝くん。』
「え、」
『え、』
独り言のように呟いたのに
様子を見に来てくれた道枝くんに聞かれた。
「あ、ごめ、えと…//」
『ごめん!違う!いや、違わないけど!!』
「…さっきの、聞いてた、?」
『ごめん、』
『あかんのは分かってるから、、』
私の言葉を遮ったのは道枝くんからのハグで
役になりきってる訳でもない
道枝駿佑のハグ。
『人来たら…』
「役作りって言う。」
『っ、』
戸惑いながら道枝くんの背中に腕を回した。
「付き合って。」
「バレやんようにするから、、」
ああ、馬鹿。
好きだって知ったら止まれなくなる。
私も。彼も。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。