真人と出会ってちょうど1ヶ月経った頃。
あなたー!
いきなり後ろから抱きつかれたあなたは不機嫌そうに言った。
何?
あっちでさ、花御たちとトランプやるから一緒に行こう!
…あー、うん
正直言って真人みたいなタイプは苦手だった。
自由すぎて危なっかしいし、うるさいし。
だが、自分によく懐いてくれるのであなたはまあまあ真人を可愛がっていた。
花御ー!あなた連れてきたよー!
『ふふ、あなたは私の隣でいいですか?』
えー、ずるいー!
俺もあなたの隣がいいー!
やかましい!
ギャーギャー騒ぐな!
まあまあ、そう怒んないで漏瑚。
暑くなるからね
ぶっぶぶー
…じゃあ、真人と花御の間に座るよ。
それでいいでしょ?
嬉しそうに笑う花御と真人にあなたは思わず笑ってしまった。
あ、あなたが笑った!
真人はあなたが笑うのを初めて見た。
大人になっていくに連れてだんだん笑わなくなっていたあなたの笑顔を見て花御たちも驚いた。
ぶ〜!
あなたって笑わなくても可愛いけど、笑った顔もめちゃくちゃ可愛いね!
真人の言葉にあなたは顔を赤くした。
『私も、あなたの笑った顔は好きですよ』
それは同感だね
しばらくして花御たちが帰った後、真人はあなたにたずねた。
ねえ、もう一回笑ってくれないのー?
笑う理由もないのに笑えるわけないじゃない
えー…笑うのに理由っているのー?
私はいるの
じゃあさ、俺毎日あなたを笑わせるよ。
俺が笑わせなくても笑えるように、あなたに毎日笑顔をあげる
ふ…何それ…
笑い出したあなたに真人は嬉しそうに言った。
あー!また笑った!
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。