虎杖の攻撃であなたは壁に叩きつけられる。
気づけばあなたは腕どころか足までも透けていた。
術式でも治せなくなっている。
虎杖はそれに構わずあなたを攻撃した。
だが、あなた自身が透けているためいくら攻撃しても当たるはずもない。
あなたの腕を掴もうとするが、それも虚しく空を切った。
もう体のほとんどが消えかけているあなたは真人に微笑む。
そう言うとあなたは跡形もなく消え去ってしまった。
呆然としている虎杖と
ただ涙を流す真人の前に夏油が現れた。
真人は夏油に向かって手を伸ばす。
だが、夏油は真人を黒い玉にして飲み込んだ。
夏油に取り込まれる直前まで真人はあなたのことを考える。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!