第34話

第33話
4,711
2020/04/13 04:32
白石はあなたの病室に戻り。
あなた

ママ、おかえり。

白石恵
白石恵
ただいま。
あなた

パパと何話してたの?

白石恵
白石恵
んー、お仕事のこと。
あなた

ねぇ、ママ、病気だったら本当のこと知りたい。

白石恵
白石恵
えっ?
あなた

なんか、病気なんでしょ。
さっきのパパとの話も私の検査の結果の話だったんでしょ。

白石恵
白石恵
(どうしよう。なんで言えば、、、)
あなた、あのね、、、
あなた

ママ?

白石恵
白石恵
あなたの腫れてるところあるでしょ。
あなた

うん。

白石恵
白石恵
それは、普通、腫れない場所なの。
その腫れてる所は悪性腫瘍って言う塊が出来ちゃったの。
あなた

あく、せい、しゅよう?

白石恵
白石恵
そう。
あなた

死んじゃうの?

白石恵
白石恵
何もしなかったら。でも、大丈夫。ちゃんと治療していけば治せるから。
あなた

なんて、言う病気?

白石恵
白石恵
肝芽腫っていうの。
体の中にはたくさんの臓器があって、そのうちの一つの肝臓っていう臓器が悪くなっちゃったの。
あなた

うん。

白石恵
白石恵
だから、その悪くなったところを明後日、手術しないといけないの。
あなた

手術するの?

白石恵
白石恵
うん。
あなた

いやだよ。

白石恵
白石恵
あなた、それしないと治んないんだよ。いいの?それでも?
あなた

いやだけど、、、手術もいやだもん。

白石恵
白石恵
大丈夫。あなたが寝ていればすぐ、終わっちゃうから。痛くも無いから。
あなた

すぐ、終わらしてくれる?

白石恵
白石恵
うん。だから、明後日頑張ってくれる?
あなた

わかった。(不安そうに)

その日の夜。救命病棟の面会時間は夜8時までのため、白石は家に帰宅することにした。
藍沢は、あなたの面倒を見るため病院に泊まることにした。


あなたの病室
白石恵
白石恵
じゃあ、あなたまた、明日ね。
あなた

バイバイ、ママ

白石恵
白石恵
バイバイ、じゃあ耕作、あとよろしくね。
藍沢耕作
藍沢耕作
あぁ。
藍沢は病院の玄関まで白石を見送ることにした。
白石恵
白石恵
あなたのこと、よろしくね。何かあったら連絡ちょうだい。
藍沢耕作
藍沢耕作
わかった。
白石恵
白石恵
後、橘先生にはもう言っておいたから。
とりあえず、あなたの抗がん剤治療の回数が減ってきて、仕事しながらでも、あなたを見れるようになったら、復帰することになったから。
藍沢耕作
藍沢耕作
恵が復帰したら、交互であなたの面倒を見ような。
白石恵
白石恵
うん。(不安そうな表情)
藍沢耕作
藍沢耕作
どうかしたか?
白石恵
白石恵
いや、今日あなたに病気のこと言ったんだけど、、、
藍沢耕作
藍沢耕作
だけど、どうした?
白石恵
白石恵
なんか、いまいち、わからない顔してた。
わかったのは手術するのが怖いって。
藍沢耕作
藍沢耕作
手術は、執刀する俺でも怖い。
でも、一番不安なのはあなただもんなぁ。
こっちからも話してみる。納得してくれるまで。
白石恵
白石恵
ありがとう。じゃあ帰るね。
藍沢耕作
藍沢耕作
また明日。
白石恵
白石恵
うん。おやすみ
藍沢耕作
藍沢耕作
おやすみ。

プリ小説オーディオドラマ