たぬきとどらねこ
結婚7年目で不倫された妻。
夫婦で看護師のため仕事の理解もあり、年の差も、不妊治療も二人で乗り越えてきたと思っていた。それは思い込みであり、初めから夫に騙されていた。
夫には感情というものが存在していなかった。ADHD、アスペルガー、自己愛性人格障害、性依存症...いくつも障害が合併しているおかしな人間だった。
不倫という裏切りと、夫の障害に巻き込まれ、妻自身も鬱になり、死のうとする。
夫も障害を受け入れられず、生きにくさを感じ苦しむ。
夫婦で向き合ってきたと思っていたのは幻想で、初めから感情のやりとりが出来ていなかったという事実。
そんな二人が藻掻きながらも前に進もうと生きていく物語。