「#優零」の小説・夢小説
ノンジャンル
完結オリジナル
僕は優しすぎるらしい。だから気付かなかった。カウントが、『零』に近づいたことに。
優零
「優しすぎだろ」 「ホント、お人よしだねぇ」 その言葉が僕を貶しているように聞こえ始めたのは、三年前。 いつしか僕は、その存在感の薄さから「幽霊君」と呼ばれていた。 そんな僕に普通に接してくれたのは、君だけだった。 それなのに僕は、君のカウントが『零』になってすべてが終わるまで何も気付かなかった。 君を救うことができなかった。 僕の優しさは、『優しさ』という名の『逃げ』だ。 ※イラストは、フリーアイコンを使用しております。
ー 19,920文字
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2022/02/19