無個性でごめんなさい
────『無個性でごめんなさい。』
いずれ発現すると信じていた個性は姿を見せず、16歳まで育った私。
『母』が居なくなってから情緒不安定になった『父』は私を『母』に重ね、固執する様になり…
耐え切れなくなった私が廃れたアパートの屋上から飛び降りるところから、物語の閉幕は始まる。
────『おい、お前、八斎會(ウチ)へ来い。』
失敗した私の視界を覗き込むのは、
汚れた私に手を伸ばすのは、
私を鳥籠から放とうとするのは、
ヒーローなんかじゃない、
極道・死穢八斎會の若頭でした。
※お試し連載です。
ー 64,223文字
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update 2021/08/30