身勝手を越えた過剰投与
部屋の一室。
そこには少女が居た。
少女は唯座っていた。暗く冷たい部屋で。
だが、少女の瞳はその部屋よりも冷たく、まるで死人のような…誰も映さない目であった。
何の感情も映さない青白い月のようだった。
「あの子偉そうだよね…なんか『貴方達とは違います』みたいな感じでさ…」
「貴方は暁家の後継ぎになるのよ!」
少女の人生は散々だった。
之が運命というものであろうか。
───これはとある少女の物語である。
ー 1,913文字
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update 2024/04/02