あの日、七つに散った星
幼い頃、7人兄弟を襲った突然の事件。
幸せだった日常は一瞬で壊れ、兄弟たちはそれぞれ別の場所で生きていくことになる。
長男・大吾は“兄”として弟たちを守れなかった後悔を抱え、
丈一郎は明るさの裏に孤独を隠し、
駿佑は人を遠ざけるようになった。
恭平は家族という存在に壁を作り、
和也は離れ離れになった兄弟を忘れられずにいた。
そして幼かった謙杜と流星は、
「また7人で笑いたい」
その願いだけを胸に成長していく。
数年後。
ある出来事をきっかけに、運命は再び兄弟たちを引き合わせる。
最初はぎこちなかった7人。
埋まらない空白。
知らない間に増えた傷。
それでも少しずつ、兄弟だった頃の距離を取り戻していく。
もう一度、家族になれると思っていた——。
しかしある日、六男・謙杜が突然姿を消す。
部屋に残されていたのは、たった一枚の置き手紙。
『探さないで』
なぜ謙杜は消えたのか。
彼が隠していた秘密とは何なのか。
事故の日から止まっていた兄弟たちの時間は、再び動き始める。
離れても消えなかった絆。
守りたかった“家族”という存在。
これは、壊れてしまった7人が、
もう一度“兄弟”になるまでの物語。
ー 5,401文字
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update 2026/05/18