伝書鳩の置き手紙
──誰かのためじゃなく、自分のために飛びたい。
四葉鳩里は、昔から人の話を聞くのが好きだった。
今日は友達とくたくたになるまで遊んだとか、お小遣いが貰えたとか、好きな人に挨拶ができたとか、仕事が上手くいったとか…
逆に、友達と喧嘩したとか、大切にしてたお財布を落としたとか、好きな人にフラれたとか、仕事で失敗したとか…
そんな良い話も、かなしい話も、全部聞いていた。人の話を聞くのが好きだった。
誰かと気持ちを共有してみたいな、と遠くを見つめながら。
郵便屋さんに務める鳩がお客さんの話を聞きながらお手紙を配る話です。
※コメディメインのシリアス少々、たまに微恋愛を挟みます。
※ほのぼの雰囲気です。自分が癒されるために書いています。深く考えずゆるく見ていただけたら幸いです。
※鳥の生態的におかしいところは多々あるかと思いますが、そこには目を瞑って楽しんでいただけるとありがたいです。
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update 2020/10/11