ゆう。

　とある学校での出来事。いつも通り授業を終えた先生は微動だにしない生徒を気にかけていた。最初は声をかけなかったが、夕方になっても微動だにしない彼に声を掛け、悩み事でもあるのかと問い…窓の外を見る彼の元へ行きその視線の先をみると… BLです。苦手な方は回れ右ですよ！

　桜の花弁が舞い、床一面にはその花弁でアスファルトが見えなくなっていた。私はこの春、中学を卒業し高校生へと進学した。仲の良い友達と一緒に選んだこの学校で、楽しい日々を過ごしたいと思っていた矢先、私はとある王子様と出会った。王子様は、優しくて周りの皆んなを気遣ってくれるそんな第一印象だったのだが…私は、王子様の秘密を知り一つ屋根の下で一緒に暮らすことになってしまった。