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江戸後期。金と愛憎うずまく都の花街で、かつて齢十七にして遊郭のトップに上りつめた「胡蝶」という花魁がいた。若く美しく聡明な胡蝶だが、実は「都一の情報網を誇る殺し屋」というもうひとつの顔をもっていた。 すべては幼い頃に引き離されたたった一人の家族────「鈴蘭」を見つけ出すために。 波紋の如く波を打ち 螺旋のように絡み合う 「胡蝶」と「鈴蘭」 遠いそれぞれの彼方にて ひしめく二つの物語 ------------------------------------------- 表紙イラスト:マツオヒロミ