そんなとき…みんなのスマホに一斉にﾋﾟｺﾝｯと通知音がなった。




気になってスマホを開くと、あなたさんのYouTube動画があがっていた。




なんで？って思ったけど、そういえば、時間指定するにはどうすればいい？って聞いてきたっけ。



…今頃にあげるって…どんな内容だろう？とYouTubeを開いてみる。




サムネは画面デカデカと白い背景に赤い文字で「感謝」と書かれていて、タイトルは、【終了】これは絶対に見てね！今までほんとにありがとう、と書いてある




嫌な予感がした。特に、すみカッコの終了という文字。



家のテレビと連携をしてYouTubeを開き、画面を大きくしてみんなで見ることにした。


内容は…
























本当に驚愕するものだった。







最初の１分ぐらいはいつも通りのニコニコ笑顔で普通の挨拶。






でも、だんだん顔が暗くなって…





見るのが辛くなってきて、つい目を閉じ、耳を塞いで今の内容が嘘だと自分に言い聞かせた。周りを見ると、みんなも同じような感じだった。








内容としては、



最初にいつも応援してくれてありがとうと、ファンの方への感謝。




そして、最近アンチが増え、それ以外考えられなくなってきたと言うあなたさん。




まるで、これからﾀﾋぬような感じを纏う。



その後は、少し微笑み（苦笑いのような感じ）を浮かべて、俺らとの思い出を語っていく。





このとき、シルクは〜。とか、こんな時マサイは頼りになるとか、本人は嬉しそうに語っていく。





…でも、どことなく苦しそうなのは一向に変わらない。






そして動画の中盤らへん、


急に、「コラボ相手の方には本当に申し訳ないと思っている」とか、
「こんな私でごめんなさい」とか、
「車椅子、目障りだったよね、もういなくなるからね」とか、「親不孝者でごめんなさい」とか。



さらに自○することを表すようなことばっかり言って、目がうつろで。




見ていられなくなった。





同時に、アンチへの怒りは高まるばかりだった。





いつの間にかシルクは涙をボロボロと流していて。




ここまであなたさんを狂わせた人を本当に許せなかった。





いつの間にか動画は終盤で、
あなたさんの「今まで誠にありがとうございました。登録していただいた皆様には感謝しております。どうか、Fischer'sの皆は嫌いにならないでいただけると幸いです。」と言葉を残し動画はエンディングになっていた。




概要欄も見てみると、
動画の中で話せなかったことだけど、本当にシルク含めFischer'sにはお世話になりました。慶にも迷惑かけたよね。こんな姉でごめんね。今までありがとう。一緒に笑顔になって、遊んで、楽しかったよ。これからも健康で無邪気のままで、幸せになってね。以上、すぅことあなたでした、と。






俺らはしばらく、何もすることができなかった。言葉も出ない。





わかったことといえば、あなたさんは想像の何倍も追い詰められていたことと、自○を生半可な気持ちでやったわけではないことだった。





YouTubeのコメント欄を見れば、まだに20分も経っていないのに大騒ぎだった。




よく見れば、HIKAKINさんやはじめしゃちょー、東海オンエアもいる。




皆あなたさんの身を心配していた。



とりあえず返信しなければと、
シルクがFischer'sのアカウントに切り替え、姉貴は一応生きいています。心配をかけてすみません。しかし、こんなにもひどい状況だったとは知らず、自分自身落胆しております。少しの休養期間を頂きます。シルク含めFischer's一同





と残し画面を閉じた。