第29回プリ小説コンテスト

結果発表
グランプリ
準グランプリ

LIAR or TRUTH
選評高校生の主人公が持ち前の行動力で初恋相手の社長にアタックする年の差&格差恋愛モノかと思いきや、それだけに留まらない展開&ボリュームで、大変読み応えがありました。ただいろんな要素を盛り込んだことで、『初恋』がメインテーマではなくなってしまった感があります。キャラクターや設定が作り込まれ、文章もこなれているので、今後もぜひいろんな題材にチャレンジしてほしいです。
佳作

この想いの、全てで。
選評よく言われる『初恋は実らない』という言葉を小説にしたら、きっとこんな形になるのではないでしょうか。せつなくて、ほろ苦くて、でも忘れられなくて。誰も悪くないのに、行き場をなくしてしまった恋心がある。主人公の感情や幼馴染との関係の変化が丁寧に描かれ、コンテストのテーマにぴったりのシンプルでぐっとくる作品でした。
新人賞

流れる星に願いを
選評一途で真面目な主人公とイケメン転校生。いわゆる少女漫画的なエピソードが多く詰め込まれているので新鮮さには欠けますが、そのぶんサクサクとストレスなく読むことができました。テンプレから脱却しようとひねった箇所も感じられたので、今後はもっと作者ならではの独自性を見つけていってほしいと思います。

冒頭からはとても予想できない、意表を突く展開。可愛らしい甘さの中にひそむ残酷さ。セリフ主体の構成が、今回のようなメルヘンチックな世界観を表すのに上手く作用しています。次々と登場する絵本のプリンセスたちは、それぞれにキャラクターとして『映える』要素があり、現実世界からやってきた主人公がいい意味で『普通』の子に見えました。だからこそ、ある種のおとぎ話のようなこの結末が際立つ結果になったと思います。