僕はあなたの名字、ろふまおというVTuberグループが好きなだけの、ただの高校生だ
ただ、少し自慢できることがあるとすれば、手に握ったこれだ
ろふまおのBLマンガ
これは、僕が描いてツイットゥにあげていたものを、発注して本にしてもらったやつだ
推しのことをを考えていると、いつもより早めに家に着いた気になる
ガチャ
母「おかえりなさい。晩御飯今できたから、手洗ってきなさい?」
そんな風に、いつもの日常をおくる
ガチャ
ここから今日のサムネを眺めながら推しのことを考える幸せな時間に入る
子供の頃遊んだケンケンパや鉄棒を足つぼの上でやるって…
毎度思うが、かっこいい大人ってなんだろ…
開いて待機してたはずのスマホは真っ暗になっている
ポチっ
パッ
ポチっ(YouTube)
試しにアプリを閉じてみる
うん、いつものホーム画面だ
ポチっ(YouTube)
開かない…
ピカァ(スマホ)
………
眩しいな…外か?
さっきまで部屋にいたのに!!
と目を開くと、目の前にはデカめのビルが
すごく聞き覚えのある声が…
いや、でも…そんなはずなくね?…
言ったな。いや…わからん。別の社長と顎かもしれんし?
やめろ。覗き込むなホスト。
いい匂いするから…!
緊張から抜け出したくて逆向きに走って行ったが、ここがどこなのか聞くべきだったか…
僕、結構走ったよな?全速力で走ったよな?
ここまで来たら全部話してやろうか…!
という、謎の対抗心に後々後悔することになる
うわぁ…社長の生笑顔だ…可愛い…
そう言って社長から手渡されたのは
…ガッツリかがみもちでキスしてる表紙だけど…なんで本人平然としてるんだ…
って言うかバレた!?親にも腐バレしてないのに!本人にバレたってこと…?!
いや、、待て…今、話し合ってから僕のとこ来たって言ってたよな?
え…スタート遅くて現役高校生に追いつくのやばくね?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!