ローレンside
好きな人が男と歩いているところを見かけた
あなた先輩と同学年であるくっさん達との
ゲーセン帰り , その場面を見た
先輩達の前だからまじまじと見た訳では無いが
もし一人で帰ってたら俺はきっと足を止めるだろう
先輩達と別れてからは
親戚の家に行く
予定よりも早くに準備が終わったせいか
帰って間もなく家を出ることになる
親戚の家の玄関 。
電気は無駄にできないからくらいまま
暗い中靴を履いていると
従兄弟の声がした
成人済みの従兄弟
きっとタバコだろう
ぶっすぅー と不貞腐れていて
少し面白かったり
親戚で集まってから
久しぶりに会ったりして楽しいは楽しい
けど頭のどこかで
男と楽しそうに話すあなた先輩の顔が浮かぶ
任せたぞーと見送られ
従兄弟に軽く返事をして親戚の家を出る
コンビニについてからは頼まれたものと
自分の目当てのものを購入して
人気も無いような暗い道を歩く
見覚えのあるない以前に
自分の高校の制服姿の女子を見つける
それもきっと俺の知っている人の後ろ姿
声に気づいた先輩は
俺が呼び終わる前に声を出した
少し驚かしすぎただろうか
でも , 色んな先輩を見れたことが何よりも嬉しい
しどろもどろに混乱する先輩
やっぱ可愛い
そう思いながらも
一緒に居たはずの男も同時に思い出した
話しながら隣を歩く
そう . 先輩の今の隣は俺だ
本人の口から他の男の話なんてさせない
嘘つけ
耳も手も赤い
いつもは前を開けてるブレザーも
風紀委員らしくしっかり閉まってる
確認のために背の低い先輩を覗き込む
こんな恋したいですよ
私の学校の恋愛事情ぐちゃぐちゃ過ぎて一周まわって面白い
♡ × 300 NEXT
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。