第3話

No.3
301
2022/10/12 10:55
それから何日か経過し、

ヒョンともだいぶ打ち解ける

ようになった。

でも、ヒョンは僕が何か聞いた時に

しか反応がない。

しかも、「あぁ。」とか「いや、」

とか。まるで壊れかけのロボットのよう

だった。でも僕はそんなヒョンが

愛おしくて毎日のように可愛いと

言っている。ヒョンはうんざり

してるのか、最初は反応したものの

無視するようになった。
ユンギ(犬)
ユンギ(犬)
ワンッ!
子犬の時はこんなに

なついてくれるのに…

そう思いながら僕の膝に乗る

ヒョンに顔を埋めて

頭にそっとキスをする。

そしたらまた人間の方の

ヒョンになって冷たい態度を取られる。

まるで猫。犬か猫なのかはっきり

してほしい。

そう膝にのったままのヒョンを

ギュッと抱きしめる。
ユンギ
ユンギ
離せ。
テヒョン
テヒョン
いーやーだ!
僕の胸元を強く押し離れようと

するヒョンをしっかりと掴んだ。

何故か分からなかったけど、

離してしまったら何処かへと

行ってしまいそうな気がした。
ユンギ
ユンギ
フンッ( ̄^ ̄)
諦めたのか、大人しく僕の上に座る。

ヒョンが可愛くて可愛くて仕方なくて

僕は1時間くらいヒョンを

抱きしめていた。

するとヒョンは寝てしまっていた。
テヒョン
テヒョン
寝顔は子犬の時みたいに
可愛いのに…
子犬の時は甘えん坊なのに

人間になると全然構ってくれない。

悲しい、嫌だと思い

不満を漏らしていると

ヒョンは起きてこう言う。
ユンギ
ユンギ
俺じゃ、不満か…?
上目遣いで見てくるヒョンは

寝起きの目を擦っているのか、

泣き目になって目を擦っているのか

分からなかった。
ユンギ
ユンギ
テヒョンアは俺のこと嫌いか…?
小さい声で僕に問いかけてくる

ヒョンがたまらなく愛おしい。


この時、僕のドSの血が

騒いでしまったのかヒョンに

意地悪をしてしまった。
テヒョン
テヒョン
嫌い、って言ったらどうする?
こう答えると、
ユンギ
ユンギ
え、えっと…
ユンギ
ユンギ
出て行くよ…
テヒョン
テヒョン
本当に??
ユンギ
ユンギ
テヒョンアはそうして欲しいのか、、?
テヒョン
テヒョン
質問を質問で返すなんて、
生意気だね♡
そういうとヒョンは体を震わせて

頬を赤らめた。

単純すぎて少し心配になったけど

そこも全部引っくるめて可愛い。

状況は僕とヒョンの性格が

逆転したような感覚だった。

流石にやめようと思い、

頭を撫でた。
テヒョン
テヒョン
ごめんね、、?
ヒョンが可愛くて
意地悪しちゃった( T_T)\(^-^ )
ユンギ
ユンギ
俺も、、ごめん。
テヒョン
テヒョン
いや、でもヒョンは
そのままがいいかなー!!
僕はヒョンの顔を手に乗せる。

そしたらヒョンは僕の小指を

甘噛みして柔らかく笑った。

何気に僕に向けての笑いは

初めてかもしれない。

嬉しくて僕も笑ってしまった。

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