第3話

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2018/08/18 06:15
紫耀「先輩先輩先輩 !!!」


『あーうるさいうるさい』


まったく 。


朝からなんなのよ 。


紫耀「一緒にお弁当食べましょ !」


『いや』


彼の言葉を無視して 、席につく 。


紫耀「え 、なんでですか !?」


『話したこともない君と一緒に食べる気はないから』


紫耀「昨日話したじゃないですか !」


『昨日だけでしょ』


紫耀「 ……… やっぱり覚えてないか」


『え ?』


紫耀「じゃあ 、また来ます !!」


『はぁ』


「いい後輩じゃん 笑」


『全然よくないんだけど』


話しかけてきたのは隣の席で幼馴染の優太 。


優太「そう ?」


『告白されてから 、ずっと付きまとわれてる』


優太「一途だなぁ 笑」


『何回も振ってるんだけど』


優太「まあ 、頑張れ !」


優太は私の頭をポンッとたたいて 、前に向き直った 。


『 ……… もう』


そんなことされたら 、恥ずかしくなるじゃん 。









優太「(トントンッ」


『ん ?』


優太は声に出さず 、自分のノートの端を指さした 。


"あなたは好きな人いる?"


優太らしい 、しっかりした字 。


この文字の中になにか奥深いものがある気がした 。


"いるよ"


私も自分のノートの端っこに書いた 。


"だれ?"


好きなのは 、優太だよ 。


そんなこと書けるわけない 。


"秘密"


"教えろよw"


"やだ"


"え〜"


積み上がっていく言葉 。


その中に 、私はそっと書いた 。


"優太は好きな人いないの?"


帰ってきた返事は 。


"いるよ"


片想いは 、もう届かない 。

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