私が泣くのをあたかも分かっていたかのように





ふっかは私が泣いているのを他の生徒や先生たちに見られないように





すぐに誰もいない国語準備室に私を連れていってくれた。















深澤「ほらそこのソファー座りな」











そう言って私を壁際にあるソファー座らせた。















深澤「国語準備室はじめて来たでしょ？」










「、、うん」










深澤「だって俺普段ここに生徒入らせないようにしてる
          もん」











ふっかはふざけてるみたいにあはっと笑う。














深澤「岩咲、特別だからなぁ〜？」




















ふっかはなかなか泣き止む様子のない私を





少しでも落ち着かせるために





過度に心配したりはしてこない。










ただいつも通り接してくれる。










そんなふっかの優しさを感じてまた涙が溢れる。




















深澤「とりあえず１回落ち着こっか」










ふっかが私の隣に座ってそう言いながら





私の背中をさすってくれる。










深澤「吸ってー、吐いてー、深呼吸〜」










ふっかの声に合わせて息を整える。










深澤「落ち着いてきた？」










「、、、うん、ごめん」










深澤「謝ることないでしょ？」










深澤「気持ちが溢れちゃったんだよね」









 ふっかは何も言わなくても私の気持ちを





悟ってくれて寄り添ってくれる。









深澤「気持ちが溢れちゃうぐらい好きってことじゃん」





深澤「大事にしなきゃね？その気持ち」










「大事にしたいけど岩本先生には迷惑かけたくない、」









一度引っ込んだ涙がまた出てくる。










深澤「う〜ん確かにその気持ちも分かるけどねぇ」





深澤「あーもうまた泣かないの！」










今まで見た中で1番優しい表情で





溢れ出る涙を拭ってくれた。