第75話

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2024/03/26 21:38
 
モブ
...なんでアイツが急に仲間になんだよ...
モブ
今さらノコノコとあなたの下の名前様についてるのかよ
モブ
もしかしてあなたの下の名前様も騙されてたり...


莉犬にいと仲直り(?)して1週間。

まだ溶け込めていない莉犬にい。




莉犬
莉犬
....ホントの兄弟なのに、



あなた
だからいつまでも支配される側なんだよ



モブ
!!!



莉犬
莉犬
!!



あなた
...早くしないと会議始まる。
行こ。


莉犬にいの手首を引っ張る。

周りから向けられる視線をものともしない。
してやるもんか。


莉犬
莉犬
わ、ま、待ってよあなたの下の名前!💦





会議室。


重い扉に手をかけゆっくり開くと、一面ガラス張りの部屋に正装の6人とボス。


莉犬にいはその1番はじに座るよう促して、俺自身は悠くんの隣の席についた。



こーく
こーく
....さて、人も揃ったし始めようか。







その端の席に座っているこーくさん。






こーく
こーく
あなたの下の名前、報告お願いできるかな?
あなた
はい。







あなた
先日、この間の作戦を実行しました。
予定通りその政治家が来たところで店を爆破し、無事(自主規制)を完了。遺体はifさんに処理を任せました。









あなた
以上です




椅子を引いて座る。


莉犬にいは気まずそうに資料と手をチラチラと見ていた。
こーく
こーく
ふんふん、おっけー。
復帰して間もないのによくやったね。




あなた
ありがとうございます。




こーく
こーく
因みに爆破は誰にやらせたの?



あなた
下っ端3人にやらせました。
いずれも負傷などは無いようです。



こーく
こーく
へー。わかった。




会議をしていると、こうやって口調は優しくマイペースに感じるもののその目では未来を分析している気がする。



本当は全て言わなくても見えてしまいそうな。



リーダー気質というのか、ボス気質というのか。

それが時々怖く感じる。
この人どこまで見えているんだろうと。





こーく
こーく
じゃあ次悠佑くん。



悠佑
悠佑
はい。
今日は予定通りあの作戦を行います。
勿論莉犬さんの協力のもとで。



莉犬にいが顔を思い切り上げた。

その様子を皆がまじまじと見ており、それを見られた莉犬にいは気恥ずかしそうに目をそらす。


初兎
初兎
(あなたの下の名前とは対象的な子やな)
りうら
りうら
(この子は表情ころころ変わるな)
 



悠佑
悠佑
えーと...莉犬さん。
任務は9時開始なので、時間になったらあなたの下の名前に着いてきてください。



莉犬
莉犬
あ、は、はい!!



悠佑
悠佑
以上です



こーく
こーく
はーい。
すぐ向こうにも情報は行くだろうしこの泥沼も終わるかもね。



こーく
こーく
まぁ頑張ってね。



軽そうに親指を立てた。


これだけ軽いノリなのは俺たちを信用してるから。



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