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第11話

epilog
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2019/03/11 09:28
 「お父さんはお母さんのどこを好きになったの?」

5歳の娘がませたことを聞いてきた。その質問は私を過去へタイムスリップさせる。

『んー、鈍感なところ?』

「たとえばー?」

『毎日、好きって言っても相手にしてくれなかったんだよ。からかってると思ったんだってー』

首を伸ばしてキッチンに声を届ける。そんな事しなくても聞こえてるってば。

「お父さん、ほんとにしつこかったんだから。嘘だと思うじゃない。」

「それは[うざい]だよ。お父さん。」

2人から攻撃されて、彼はムキになった。

『なんだよー2人してー。そーでもしないと気づかなかったじゃーん。』

ニタニタ笑って、私を小馬鹿にしてる。全部わかってるみたいな顔して。もう…

「さっ、ご飯できたよー!暖かいうちに食べよー」

『あっ!!逃げたなー○○!!』


賑やかな夕食を終えて、皿を洗っていると、後ろに懐かしい気配がした。

『今日も美味しかったよ。ごちそうさま』

「ん。ありがとう…でもあの子に変なこと吹き込まないでよ?」

『んー善処します。…懐かしいな、もう6年も前なんだ』

「そうだね。あの時はほんとに、あなたに振り回された」

『ははっ!我ながらしつこかったな、あれは。でも、あのくらいが丁度よかったでしょ?』


「…ばか」

この人には敵わない。なんでもお見通しだな。そう、私にはスニョンさんくらい、


しつこい方が丁度いい

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