第2話

2.
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2023/01/27 11:34


瀬名side











俺専属のメイク担当が最近ついた。










最初の印象は地味な女。



まぁ、俺のおかげで今は垢抜けてちょっとはマシになったとは思うんだけど。









今まで担当とか居なかったから
モデルの仕事の時とかライブ前とかにメイクする人は大体


瀬名くんのファンなんです〜とか
この後飲みに行きませんか︎💕︎︎とか言ってきて

チョ〜うざい奴らばっかりだったから、
ちょっとだけ事務所にチクったら
このちんちくりんな女が俺の専属になった。


















最初この女は俺に

とっても綺麗な方ですね...!! って言ってきて

コイツも今までの奴らと同じなんだと思った。








俺はメイク中一言も話さなかった。
そして彼女も何も話さなかった。







あなた
これで完璧です!
お仕事頑張ってください!




そう言うと即座に楽屋から立ち去った。











...は?











瀬名泉
いやいや、ちょっと待って






あなた
...?どうしました?








瀬名泉
普通俺の連絡先聞いたりしないわけ!?





あなた
...え?私の連絡先欲しいんですか?




瀬名泉
いらないに決まってるでしょ〜!?!?!?






断じて欲しいとも思ってないし、
俺に寄り付かない女なんて今まで居ない(多分)から
この状況がおかしすぎて無理なんだけど。










あなた
これは俗に言うナンパ...?いやでもなぁ...
とりあえずごめんなさい




女は楽屋から出ていった。











は、振られたみたいになってない...?











俺は机を思いっきり叩き、









瀬名泉
何あの女、チョ〜うざい!!!!!!!













鳴上嵐
ちょっと泉ちゃんうるさいわよ!!!!
瀬名泉
なるくんは黙って!!!!!!!






これが俺とあいつの出会い。

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