阿部side



俺はコンサートの次の日は午前中はoffだったため、あなたちゃんのお父さん,マネージャーの所へ行くことにした。

あなたちゃんはどこへいるのか、、

気になって仕方なくて、準備をする足がどんどん早くなる。
今日はあなたちゃんの好きだった香水やトレーナーを着ていこう。
急に来てしまってすいません。
でもこれは自分で求めることが出来ないんです。

家は今でもしっかりと覚えている。
最初の頃はちょっと緊張したんだよなw

そんな思い出話に浸っているともう着いてしまった。   

チャイムを押す

引越しの手伝いをした時から何も変わっていない。

懐かしい。

実はマネージャーにも俺があなたちゃんのことを探していることを伝えていた。
できる限り変装していつも歩いていた道を歩くようにしていたかったからだ。

マネージャーはそう言って別の部屋に行ってしまった。
俺はひとり広々としたリビングで出された紅茶がいい色になってくる頃にマネージャーは少し出ると言うのでずっと待っていた。

どのくらいだっただろう、時計を見てみると30分経過していた。
少しウトウトなりながらも眠気覚ましにと紅茶を飲みながらYouTubeを見ることにした。

ガチャ

聞き覚えのある声がどんどん近づいていく。

ついに廊下から俺のいるリビングに繋がる扉が開かれる。

なるほど、マネージャーはあなたちゃんと合わせてくれたのか、
でもなぜ、？

俺は我慢できずに抱きしめていた。
あなたちゃんの匂い。
あなたちゃんの温かみ。
前まで当たり前にあったものだけど、つい涙ぐんでしまう。

あなたside 
そういうところだよ、ずるいよ、

せっかくの決心がこの何分かの間ですぐに壊されていく。

私はとっくの昔にあべちゃんの沼にハマっていて、この優しさに溺れていたいけれど、
それよりも何よりもあべちゃんが傷つくところは見たくない。
私といたら絶対になにかしらを報じられて、それを見たファンの心無い言葉であべちゃんが傷つくのは嫌だ、

でも、、、でも、、、
私が居なくなってからのあべちゃんの様子を全て聞いていた。
私はこの気持ちを自分自身で無視しているだけだ、

ずるいのは私だ。

この気持ちを無視することで余計にあべちゃんが傷つくことを知ったから。

私はもう嘘をつかないことにした。

正直に、、ありのままで、、気持ちを言う。

私はこういうところを好きになったのだろう。

つたえららてよかった。

ギュ

あべちゃんの匂いがする。  

世界で一番大好きな匂い  

世界で一番大切にしたい匂い

っとまって、、、
ゆきちゃん、どうしよう、

午後になってあべちゃんはお仕事へ行った。 

私は1回福岡へ帰らないといけないため今日ゆきちゃんと飛行機に乗るのだが、隠しておかないといけないためボロが出ないようにしなければならない

楽屋

その日の収録はあべちゃんが終始すごくいい笑顔だったためスタッフさんは「これは何かあったな」とみんな勘づいたという