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第1話

プロローグ
401
2023/02/02 12:44



始まりは突然だった


目が覚めると私は知らない誰かになっていて


目が覚める前に見ていた


アニメの世界だということに気がついたのは



‘‘ハンター‘‘と言う職名を聞いた時だった




...


コンコンコン(ドアをノックする音)
???
シエル、起きてる?

コンコンコン…
???
朝よ、ご飯を作ったから早くおりてきなさいね。
母さんの声だ

この世界での私の母さんである "リエル" の声だ
シエル
んん...
シエル
わかったよ~...

ここに来て1ヶ月ほどたった。

初めは本当にびっくりした

聞きなれない声に見慣れない部屋

知らない人達に見たこともない世界。
シエル
ほんと、すっごいなこりゃ…
鏡の前にたつとそこに移るのは、13歳の少年

淡い水色に寝癖の目立つふわふわとした髪型に

黄金色の大きな瞳

肌は焼けておらず、強いて言うなら可愛らしい顔立ちだ

声もふわふわしていて悪くない

ここに来てもう1ヶ月がたつが

この声で歌うのはとても心地がよかった
???
おーーにーーいーーちゃーーーん!!!

ガチャ、ダダダ



ドサッ
シエル
うわあ!?

...いつも通り
???
おにいちゃん遅いよー!!
チェシお腹すいちゃったの!!
シエル
ごめんごめん、ついボーッとしてたよ笑
この子はこの世界での私の妹である"チェシ"

すごく元気でとても可愛らしい
チェシ
もーー全くおにいちゃんってば、
最近ずっとおかしいの!
シエル
あはは、疲れてるのかなあ?
チェシが手繋いで連れて行ってくれたら元気になるかもしれないなあ

小さい子の感は時々驚くほどに鋭い
チェシ
!!!じゃあチェシがつれてったげる!行こ!おにいちゃん!
シエル
あはは、ありがとうチェシ笑
移動

食卓
???
おお、おはようシエル遅かったじゃないか
彼はこの世界の父さんである"レイド"

何やら父さんもそれなりに有名な

"ハンター"をしているらしい
シエル
おはよう、父さん母さん
まだ少し眠くてボーッとしてたみたい笑
リエル
ふふっ、ほんとおかしな子ね
ほら食べるわよ、チェシも座ってね
チェシ
はあーい!
食事中
レイド
そういえば…シエル、お前はハンター試験を受けるんだったな
シエル
えっ、あ、ああそうだよ
この世界に来て3日ほどたった頃

机に置いてあった元の体の持ち主である
シエルの日記に触れると
全ての情報が走馬灯のように流れ込んできた

どうやらハンター試験を受けるために
かなり修行をつんでいたらしい

確かに、
この見た目に似合わない程の力が感じられるのは確かだ

だけど内容を知っているからこそあまり自信がない

けどもしかすると‘‘彼ら‘‘に会えるのでは...

そんなことを考えると少し楽しみに思ってしまう。
チェシ
ハンターしけん?
リエル
そうよチェシ、お兄ちゃんはねハンターになるための試験を受けに行くのよ
チェシ
ええええお兄ちゃんすっごおーーい!!
シエル
あはは、受かるかどうかは分からないけどね笑
本当にとても良い家族だと思う

たくさん"シエル"のことを大切にしてくれるし

まだ1ヶ月ほどしかいないが

それでもとても幸せに過ごしている

この後もたくさん応援されて少し勇気が湧いてきた
シエル
じゃあ僕、眠気覚ましもかねて少し森へ行ってくるよ
リエル
分かったわ、気をつけてね
そういえば本当のシエルはどうなってしまったんだろう。
そんなことを考えながら歩いていると

とても綺麗なお花畑に出た
シエル
うわあ...すっごい綺麗!!
(寝転がる)
シエル
気持ちいい...
そよそよと風が心地良い
シエル
チェシも連れてきてやれば良かったかな...
.....スー…スー…………

...夢を見た、現実のような夢、夢のような現実を
???
ねえ
???
ねえってば
シエル
んん...ん?
???
やっとおきた
シエル
誰.....?....っっ?!
???
伝えたいことが…
僕だ
正確に言えば"シエル"がいる
シエル
えっ!?!?
???
落ち着いて、落ち着いてよ!確かに僕はシエルだよ、それも本当のね
シエル
シエル…
シエル
そう、君が疑問に思ってるんじゃないかと思ってきたんだよ
シエル
本当のシエルはどうなったのか、ってね
たしかに気になっていた、いやかなり気になっていた
シエル
僕はね、1度僕を生きているんだ
シエル
え…?
シエル
君が生きる僕は2度目の人生を生きる僕ってことなんだ、ここまで分かるかい?
シエル
う、うん
シエル
さすが僕、物分りが良くて助かるよ
簡潔に伝えるね
あまり時間が無いから
シエル
僕は1度目の人生で、あらゆるもの達に執着され捕らわれ、そして最後には殺された。君の世界の言葉で言うと僕はモブのような存在になるはずだったんだ、ただ普通に生き、恋に落ちて、家庭を築き愛するものと生涯を終える。そんな何の変哲もない平和な人生を送るはずだった。
はずだった...?
シエル
だけど何かが狂って、僕は特殊なもの達に狂わしいほどの執着を受けやすい体質になってしまったようなんだ。
1度目が終わり視界が暗転すると共にふたつの選択肢がでた。
シエル
選択肢?
シエル
そう、その内容は‘‘同じ世界線で何度も生き続ける‘‘ or ‘‘本当の幸せを一度だけ生きる‘‘ この二択だった
シエル
あ、ああ...
シエル
片方の選択肢を選ぶためには、もう片方の選択肢を生きてくれる誰かが必要だったんだ
シエル
…君には悪いと思っているよ、でももう一度あんなに苦しむのなら何度もこの人生を生きるだなんて僕には無理だ!!!!!
シエル
.......
シエル
…幸い、君はこの世界が僕が魅入られた彼らがとても好きなようだった。
シエル
だから君に代わりに僕を生きてもらうことにした。
君は僕とは違う、だからもしかしたらこの世界もハッピーエンドを迎えることが出来るかもしれない。
シエル
...ごめんね
言葉が出ない

どんな壮絶な人生を歩めばまだ子どもである彼に
こんな目をさせることが出来るのだろうか
でも私は
この世界の彼らに会うことにとても期待をしてしまっている
これからに希望を持ってしまっている

きっと大丈夫
そんな風に勝手に確信してしまっている。
シエル
いいよ
シエル
…え?
シエル
いいよ、私が代わりに君を生きる。
私は、いや僕は、今からこの世界の本当のシエルを生きるよ!
シエル
...ばっかじゃないの?なんでそんなに希望に満ちた目ができるのさ.....でも、本当にありがとう…ごめんね、勝手なことをしてしまって...
シエル
いいんだよ、君は本当の幸せをめいっぱい生きていいんだよ!
シエル
.....グス…君は変だよ笑
シエル
あはは、よく言われる笑
シエル
じゃあ最後に1つ、警告をしておくね。
命を簡単に殺めてしまう人達には特に気をつけて。
シエル
闇を抱えたものほど君に抱く執着心は異常だ。
………(目が開く)
シエル
夢...?いや、夢のような現実...
僕が執着される...か
シエル
まーーーとりあえず、その時にまた考えよう!なるようになるさ!あはは、あは
シエル
...結構暗くなっちゃったな
そうだ、歌でも歌いながら帰ろうか
シエル
大きなリンゴの木の下で〜♪

あれ? これなんの曲だったっけな...
???
….....



試験前日

シエル
じゃあ父さん!母さん!チェシ!
行ってくるよ!
レイド
ああ!行ってこい!
リエル
辛くなったらいつでも帰ってきていいのよ!いい報告待っているわ
チェシ
お兄ちゃんいってらしゃい!チェシ応援してるよ!がんばれえー!!


...なんだか泣きそうだ
シエル
ありがとう!それじゃあ、行ってきます!!

たくさんの村の人たちが

たくさんの言葉をかけてくれる

中にはとても別れを惜しんでくれる人もいたり

僕はとても恵まれている


どんなことがこれから先起ころうとも


必ずハッピーエンドを掴み取ろうと


心に強く決意し



...



ついに物語は始まりを迎える。
この先どうなるかはこの世界を生きる彼次第


その世界を生きる彼ら次第である


.....






.....そして彼らも



???
絶対に世界一のハンターになるから!
???
世界一のハンターになって、
必ず戻ってくるからーーーー!!!!!



エピローグ 終了




∇ ∇ ∇ 後書き


ここまで読んでくださりありがとうございます!

これはシエルという
既存していないキャラが主人公な時点で
かなり主の妄想上の物語にはなっているので
それでも大丈夫だよって方は是非
更新されていくかは危ういところなのですが
この先も読んでくださると嬉しいです!🤝🏻

ハンターハンターが好きだ!!って方に
楽しんで読んでいただけるように書いていきます!

ちなみに主はキャラクター全員満遍なく大好きなのですが


強いて言うなら
ゾルディック家とヒソカとゴンがかなり好きです😚
(勝手に語ってすみません笑)

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