葵side
山田兄弟「〜〜〜! ~~~~~~~~!?」
よしみんな散って行ったし師匠のところに……、
一郎「って言っておいてあれなんだが……やっぱりあいつの事は、ハッキリさせとかねーとな」
待って、まだなにかある気?
ほんとに師匠に怒られる……。
一郎「おい葵、DJ ROKUROが師匠だと言っていたな。だがDJ ROKUROは弟子を取らないって噂で聞いたぞ。一体どういう関係なんだ?」
どういう関係と言われましても師匠と弟子って一番初めに言ったよね?
私の言ったこと聞いてた?
二郎「お前まさか……兄ちゃんに近ずこうとして適当なこと言ってんじゃねーだろうな!もしそうならタダじゃおかねーぞ!」
三郎「二郎に賛同するのは不本意だけど、一兄に取り入ろうとするのを見逃す訳にはいかない。証拠はあるのか?」
葵「だ、か、ら、さっきからずっと弟子って言ってんじゃん!」
三郎「説得力のある返事がしたいなら相手の言葉をオウム返しするのは無意味だ。僕は証拠を見せろって言ってるんだよ」
この子私より年下だよね?
まじでムカついてきたんだけど!
一郎「おい、お前らあんまり問い詰めるような聞き方すんじゃねーよ。だいたい葵に興味を持ったのは俺のほうじゃねえか」
三郎「それは……そうがったかもしれませんが……。」
一郎「だろ?こいつから近ずいてきた訳じゃねえんだから変な言いがかりはつけんなよ」
二郎「う……わ、わかったよ兄ちゃん」
一郎「……ってわけでちょっと時間あるか?」
ある訳ないでしょ!と言いたいところだが……、
二郎と三郎って子の圧が強すぎてヤバイ
なんか殺気出てない?
葵「あ、あります……。」
一郎「じゃあ少し話しを聞かせてくれよ」
…………
一郎「俺は満天星さんとは知り合いなんだ。3年ぐらい前だったか。アニメフェスを見に行ったんだけどよ、」
一郎「そんときにDJをやってたのが満天星さんだ」
葵「私もそのフェス行きたさました!てか一郎さん〜〜〜!」
一郎「~~~~~~~~!?〜〜。」
三郎「………二郎」
二郎「………なんだよ」
三郎「お前のせいで一兄が葵に取られちゃっただろ!どうしてくれるんだ!」
一郎「おい、2人とも。まーた言い合ってんのか?いい加減に……」
めっちゃいいあってるけど、やっぱり兄弟っていいな………。
葵「お兄ちゃん」
一郎「葵……、葵?」
葵「……えっ?」
一郎「大丈夫か?」
葵「はい。」
やっば…何も聞いてなかった
一郎「て訳で、俺も謝るから許してくれるか?満天星さんとの関係を変に追求しちまったのがいけなかったと思うし」
なんて言ったらいい?
ええっと……、、、
葵「まあ、今回はちゃんと謝ってくれたので許します。次からはやめてくださいね! ニコッ」
山田兄弟(かわいい……。)
これで合ってたんかな?
なんか何も反応されないし
観客A「あれ?あそこにいるのって………」
観客C「Buster Brosじゃない?」
観客B「声掛けちゃう?」
一郎「……っと、騒がしくなってきたな。じゃあまたな!」
二郎「俺たちのラップバトルみとけよ!」
三郎「疑ったりして悪かったじゃあな。」
葵「………っえ?」
そう言って山田兄弟は去っていった
三郎めっちゃツンデレやん………
可愛いとこあんじゃん!
仕方ない今回のタメ口許してやろう!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。