ほんまは、全部わかっとるよ。
昔は自分が「愛されてない」っておもってた。
人に対して謝れない自分が憎らしくって、全部「自分」ではなく「他人」のせいにしとった。
ほんまは、愛されとったんよ。
十分なご飯も与えられとったし、甘やかされすぎず、普通に過ごしとったんよ。
ああ、ほんまいやや。
甘やかされたから依存症だって”あった”んだ、
ああ、ほら。
また「他人」のせいにするでしょう、?
ネットとかでもそうや。
ネットで「愛されたい」って言っている人をみてしまうと、
どうしても「愛されてるくせに」と言いたくなってしまう。
昔は「自分が愛されてないからずるい」という気持ちだったが、今となっては
「愛されてるくせに。気づけよ、」という気持ちに代わっている。
ほんまは、全部、わかっとうよ。
ほんまは全部、わかっとるよ。自分がおかしいってことも、
わかっとるよ。
画面の前の人達もそうなんじゃないん、?そうなんじゃないん、?
勝手に「愛されてない」って決めつけてる、「馬鹿」なんじゃねぇの、w?
あーあ。
かーわいそ、w
2話→☆20
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。