第17話

# 11
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2024/03/15 17:34
 りうら side 









痒くなった目をかくと 、


視界が揺らいだ 。





そして 、 再度 目を開けると







いつもの世界に戻っていた 。













血の匂いが鼻に通る 。








後始末はサタンがやってくれたのかな ?








L
 ( お礼 … 言いにいかないとな …… ) 




そう思い 、 魔力のある方へと


一歩 足を動かす が 、












いつの間にか目の前には 、
地面がドアップに映っていた 。

















 ―― うら !! 






N
 りうら っ !! 











L
っ !  



温もりと共に 、 目が覚める 。










瞬時に 周りを見回すと 、


そこは 見飽きているりうらの部屋だった 。









Be
 起きましたか ? 



そして 、 隣から 温かい声 。







顔を横に向けると 、 ベル姉が心配そうに
此方を覗いていた 。







L
 なんで 、 りうらが此処に ? 




寝起きのせいで 、 頭が妙に働かない 。





Be
魔力切れで倒れてしまったのですよ。






おぼえてませんか ? と 、
顔を傾けて経緯を話している 。








どうやら 、
ぴよまると話している間も
りうらは刀を振り続けていたらしい 。











だから 、 あんなに周りに死骸が転がってたのか (









ふむふむと一人 、


情報を一つ一つ整理していたら 。





St
 りう坊 、起きたか 。 


扉から 、 サタンが覗いていた 。


L
 あ 、 サタン 。 



りうらが気づくと サッと部屋に入ってきた 。








そして 、 俺の目の前に近寄り




手を此方に出してくる 。




L





何をしようとしているのか考える間もなく 、



彼の手は 、 りうらのおでこをはねた 。




L
 い" た っ  



おでこに手を当て 、 痛みの完治を待っていると …



St
 早く出てこい 。 神 。 



そう りうらの前で言葉を零す 。










すると 、 ポンと 光が出てきた 。






piyo .
 我を無闇に起こすな 、 
邪悪な悪魔めが 。




光が左右に飛び回り 、 怒りを現しているよう 。




St
 別にこれぐらいお前にとっては 
朝飯前だろ 。



呆れた様子で話すサタンはいつにも 、

増して疲れてそうに見えた 。



piyo .
 で 、 我に何ようか 。 サタン 。 


St
 別にお前にようはない 。 

St
 ただ ――――― 








St
 「 りう坊を頼んだぞ 。 」 



真面目そうな 、 何もかもを
察しているような顔でそう述べる 。




L
 ぇ ? 
piyo .
 あぁ 、 分かって ――  




L
 ね 、 ちょっと待ってよ っ !! 



言葉を遮りながら 、 サタンに迫る 。




L
 なんで 、 サタンがお別れみたいな 
こと言ってるの ?

L
 ねぇ 、 なんで ――― 


ベル姉はさっきから 俯いてるし 、





サタンは ただ 真剣な顔を此方に向けている 。




St
 りう坊 。 


St
 俺らは 、 お前のこれからの 
旅にはついて行くことはできない 。





はっきり と述べられたその言葉は 、





りうらの心を劈くように鋭かった 。





L
 なんで ? 前みたいに 、 
L
 六年前みたいに 、 契約で っ ! 



ペンダントを無意識に握り 、



りうらはサタンの言葉に頑張って反論した 。












でも 、 その結果は 、


りうらが 負ける 形で終わった 。














次の日 、 りうらは旅立つことになった 。






L
 ふぁ ~ … 



腰に刀を差し込み 、



昨日 、 ベル姉が 仕立ててくれた



六年前と同じ格好でドアの前に立ち込む 。













目的地は 、 まずは 人間の世界 。



アース=テラ=テール 。










ぴよまるによると 、




そこで 六勇者 の内の




誰かを見たという噂があったらしい 。












それに 、 王様にも挨拶しないといけないしね 。













誰も起きていないであろう時間なので 、





起こさないよう密かに動き 下に降りる 。










でも 、 一階からはとてつもなく
いい匂いが漂っていた 。










L
 ( 誰 ? ) 



匂いの根源である 、 キッチンを覗くと 。












そこには 、 とても美味しそうな





フレンチトーストがあった 。







そして 、 皿に差し掛かるように


紙が添えてあり 。





『 いってらっしゃい 。 』








目を潤ませながらも 、


即座にフォークを手に取り 、





フレンチトーストを食べ進めた 。















そうして 、 りうらの



『 心 』 の旅は終わり 、













新たな 、 旅へと 俺は一歩足を進めた 。







L
  いってきます 。 




これからの未来へと進むために 。






















Be
 私は正直になるべきは 、 
貴方様だと思いますよ 。
Be
 サタン様 。 
St
 …… うるさい 、 黙れ ベルゼブブ 。 



大きな 、 お家に 小さな 悪魔 が 二匹 。



Be
 あの 、 トーストだって …… 
私じゃなくて貴方が ―――――
St
 えぇい" !! ホントに黙れ っ !
Be
 痛いです っ ! 
髪を引っ張らないでください !



Be
 ( はぁ ~ 、 ホントにこの方は ……     )
















━━━━━━━━━━━━━━━



L
 『  六年前みたいに 、 契約で っ ! 』


St
 『  それが無理になったんだ 。 』
L
 『 え? 』
St
 『 悪魔とは 、 本当は  
外の世界なんかに
行けやしない 。 』
St
 『 六年前は 、 出来たが 
今はできない 。
それほどまでに世界は 、
混乱に落ちてるんだ 。 』
St
 『 でも お前は特別だ 。りう坊 。 』
L
 『 …… 』
St
 『 世界 、 救ってこいよ 。 』
L
 うん … 


━━━━━━━━━━━━━━━





Be
 (  本当に 、” 息子 ” とそっくり
なんだか 、 違うんだか …… ( 笑 )


隣を向くと 、 マスコットとは


思えないほど 大人びた顔の彼 。




St
 (  …… がんばれよ 、 ” りうら ”  。 )











一方 、 勇者は ――――――
L
 ( …… )






L
 (  朝が暗すぎて 、 前が見えない 。  )
 



最初の一歩で 、 足が止まってしまっていた 。










━━━━━━━━━━━━━━━











蝶は 世界を舞い 、





彼の元へと 帰る 。






 へ ~ 、 そんなことが …… 
 ありがとうね 、 ” 桜蝶 ” 。 










そう 、 主の元へと ―――――――














N
 りうら 、 元気かな ~  
























【 第一章 】 少年の ( 心の ) 旅 END








NEXT ▶ 【 第二章 】 『 僕の心 』 突入










アンケート

成績表 Ⅹ
A
97%
B
2%
C
1%
投票数: 171票







こちらの お遊び企画の結果は 、



シルハムのことを よく知っているであろう




『 舞兎 』 に審査をお願いした所 、






此方になりました 。



参加してくれた人はありがとうございました 。






ここたんは 何か一つ 、 願い事考えててね (笑)

















落書きで描いたけど 、 デザイン可愛すぎる ( )














感想コメント待ってます っ !!


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