そう言って紗希ねぇちゃんは葵を指差した
そう言って葵は空中を舞う鳥の様に浮かび始めた
紗希ねぇちゃんは時々こういうところがあるから面白いし疲れるんだよなぁ〜
そう言った瞬間紗希ねぇちゃんの表情が変わった。どうやらさっきのことを思い出したらしい。さて、僕はどうやって逃げ出そうか……
僕はどうにか紗希ねぇちゃんの目を盗んで急いで脱衣所に入り鍵を閉めた。ってか鍵ついてんだから紗希ねぇちゃんも鍵閉めたら良いのに。そしたらさっきみたいに他の人が入ることもなくない?
ドア越しに感じるこの圧はなんだろう……
上がった時になにされるか心配で心配で僕は服すらなかなか脱げないでいた……
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!