第7話

6話
1,398
2024/03/30 12:26
主
Herewego‼
ころんside
あれから僕は部屋に戻るまえに顔に細かい砂がついていたから顔を洗いにいった
苺崎 ころん
苺崎 ころん
バシャバシャ
苺崎 ころん
苺崎 ころん
ふと前を見ると鏡にうつっている僕と目が合う
僕の醜い顔が僕を拒絶する
頬から水滴が落ちる
水滴を目で追うと,自分の手に目線がいく
指の皮膚が軽くはがれている
おそらくさっきみんなが言い争っていたことの,僕がさとみ兄ちゃんのことを殴った痕だろう
苺崎 ころん
苺崎 ころん
…戻ろ…
。。。。。。
苺崎 ころん
苺崎 ころん
薄暗い部屋で一人でずっと考える
僕には殴った記憶はない
でもさっきのさとみ兄ちゃんの顔にはかすり傷がたくさんついてた
大きな絆創膏が貼られてた
とても痛々しい顔をしていた
ずっとあの顔が脳裏をよぎる
あんな姿に僕がしたと思うと胸が痛い
頭が痛くなる
苺崎 ころん
苺崎 ころん
…あれ…
苺崎 ころん
苺崎 ころん
…なんで僕泣いて…
苺崎 ころん
苺崎 ころん
僕がやったんだから仕方ないことじゃ…
ドクンドクン
苺崎 ころん
苺崎 ころん
ッ…
苺崎 ころん
苺崎 ころん
そうだ…
もともとこの心臓がなければ
僕はさとみ兄ちゃんを殴ってないし
もっと言えば僕は生まれていないし
苺崎 ころん
苺崎 ころん
そっか…そうだ…
苺崎 ころん
苺崎 ころん
僕が産まれなかったらまだ母さんは生きてたし,僕が産まれてなかったらみんなこんなピリピリした空気にならなかったし,みんなもっと笑って,さとみ兄ちゃんもずっと笑顔でいられたのに…
苺崎 ころん
苺崎 ころん
そうだ僕が産まれたから全てが…
苺崎 ころん
苺崎 ころん
全部狂ったんだ…
。。。。。。
さとみside
静かだな…
苺崎 ななもり
苺崎 ななもり
ただいまー
苺崎 さとみ
苺崎 さとみ
あ兄ちゃん
苺崎 ななもり
苺崎 ななもり
え,さとみくん⁉
苺崎 ななもり
苺崎 ななもり
どうしたの顔⁉
苺崎 さとみ
苺崎 さとみ
まぁちょっといろいろあって
兄ちゃんは帰ってきた瞬間目を丸くして近づいてきた
そしてしばらく沈黙が走り
兄ちゃんが口を開いた
苺崎 ななもり
苺崎 ななもり
…あいつにされたんでしょ…
苺崎 ななもり
苺崎 ななもり
莉犬くんからきいた
苺崎 さとみ
苺崎 さとみ
聞いてんじゃんか…
苺崎 ななもり
苺崎 ななもり
…ねぇさとちゃん…
苺崎 ななもり
苺崎 ななもり
いい加減n
俺は兄ちゃんが何を言おうとしているかわかった
苺崎 さとみ
苺崎 さとみ
「いい加減にころんと縁を切ろうよ」…でしょ
苺崎 ななもり
苺崎 ななもり
どうやら図星のようだ
俺はここぞとばかりに俺の思いを吐いた
苺崎 さとみ
苺崎 さとみ
言っとくけど、俺はころんと縁を切る考えはない。
俺にとってころんっていう弟はこの世に一人しかいない。
だから兄ちゃんにとってもころんっていう存在は大切にするべき存在なんじゃないのか
苺崎 ななもり
苺崎 ななもり
…でも…
苺崎 さとみ
苺崎 さとみ
「でも」何?
苺崎 さとみ
苺崎 さとみ
とにかく俺はころんのことは他の家族と同様に大切にする。
苺崎 さとみ
苺崎 さとみ
兄ちゃん達がなんと言おうと
苺崎 ななもり
苺崎 ななもり
苺崎 さとみ
苺崎 さとみ
莉犬兄ちゃん呼んでくる
苺崎 ななもり
苺崎 ななもり
…わかった
。。。。。。
苺崎 さとみ
苺崎 さとみ
兄ちゃん達がころんを嫌う理由はわかる
小さい頃にころんを庇って俺たちの母さんが○んだから
でも、だからってころんが悪いってことでは断じてない
なのに、みんなころんのせいにしている
そのせいでころんは自分のことを追い詰めている
心のよりどころがなくっている
だから俺がころんを安心させる存在になろうと思った
だけどできなかった
ころんはきっと、伸ばせるはずの羽がずっと縮こまっている
それが何よりも辛い
わかるよ
だって
















































俺の羽はどんどん黒くなっていっているから
主
えっと実際に生えている訳ではないです
主
あくまで例えですね
主
おつぷり‼︎

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