第1話

真っ赤で透明な花の形をした綺麗な石

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2019/01/27 21:59

それは、突然の事だった。

『うっ……ぉぇ……っ…！』

ある日俺は、
真っ赤で透明な花の形をした綺麗な石を吐いた。

『なに、これ』

誰にも言えないじゃん…。
なんだよこれ…。
とりあえず検索を掛けると病名は『花吐き病』だった。

好きな人に片思いをすると、
その人に見合った色の花を吐くそうだ。

思い当たる節はある、そう。
坂田だ。

確かに俺は坂田の事が好き。
でも坂田はきっと、まーしぃとか、センラとか。
もしかしたら、まふまふかそらるさん。
きっとその中だろう。
もう、片思いは分かり切った事だ。

どうしよう。

そんな不安が俺の心を渦巻いていた。

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編集部コメント

主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした！<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。