前の話
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目の前には、さとみくんのベットとパジャマ。
そしてさとみくんは家に居ない。
「うーん…ナニしよっかな……」
たまたま暇をしていると、さとみが急に「出かける」と言って外に出て行った。
何かと思い、先程何時ぐらいに帰るか聞いてみたがかなり遅くなると言われた。
そんな事を言い訳と思う様に1人で話していた。
「…さ、さとみくんには、ばれないし…」
唾液をゴクリと飲み、浸たる汗が零れるのなんか気にせず踏み出した。
ベットからはギシリと弾む音がした。
布団に入ると、その行為を思い出す様な匂いがした。頭にはさとみの匂いと行為中にする独特な匂いでいっぱいだった。
「…ッこんな匂いするさとみくんのせいだ…」
「ッん、…は、ァっあ♡おくっ…とどかないっ」
誰もいない静かな部屋でぐちょぐちょといやらしい音と同時に、甘ったるい喘ぎが響いていた。
自分の指だけでは物足りず、何かないかと周りを探し始めた。
さとみの机をチラッと見ると、さとみが使用した後のペンがあった。
後からの事も考えず、たださとみの私物という事に食い付き、そのままさとみのペンを自分の穴に入れ始めた。
「い"あっふぁぁぁ♡こりこりすきっ♡♡」
自分の指では届かなかった奥に入り、そのまま達してしまいそうにもなる。
匂いを嗅げばいつも優しい声で激しく抱いてくれるさとみ匂いがし、更に興奮は高まるばかりだった。
ペンを何度も出し入れし、そろそろ達すというギリギリで手が止まってしまった。
「変態なころちゃん。俺のベッドで何してんの。」
ベットでうつ伏せになっていたころんに耳元で囁いた。
「…ッさ、さとみ、くん…?」
恥ずかしさと罪悪感で半分泣き目になり、震えた声でさとみに問う。
「そうだよ。ほら、続きしないの?」
「やら、ない…」
後ろで「ふーん。」と声がすると、何やら着替える様な音がした。
風呂でも入るのだろうか。と疑問に思っていたころんだが、そんな純粋な考えも一瞬で消え去った。
「じゃあころん、後は俺に任せろ。」
方向を変えると、正面には下半身丸出しのさとみが立っていた。
困惑していると、さっきとは別物の何かが勢い良く入って来た。
「ッッん、あぁぁあっん♡ばか、ぁっ♡ゃ、いっきにっ、すんにゃぁっ♡♡」
さとみのさとみとして代用していたあの細いペンで無く、本物が中に入って来ていた。
「んほおぁ、ッぃぁあっ♡イッ、ちゃう、ッ♡ねぇぁっ♡しゃとみくっ♡だめっ♡イクッ、っ…♡」
「ばーか…まだイクなよ?」
その一言はころんにとって生き地獄を見ているかの様な言葉だった。
先程まで1人でしていた事もあり、すぐに達してしまいそうだった。
「守らないと、これよりもーっと酷いお仕置きだから。」
耳元でそんな事を言われ、お仕置き、という言葉に反応してしまった。
「ッ阿呆…締め付けんなっ…♡」
お仕置きへの期待と、さとみの言いつけを守るか。そんな事を考えていても仕方なく、兎に角今は自分の快楽に従うだけだった。
「ひ、ぃッ♡イっちゃう♡しゃとみく、もうむりっ♡ん、ふぁ、ッふあああああッ♡」
達してしまったにも関わらず、さとみの激しい動きは止まらなかった。
「ッぃぁあっ♡♡ね、イッたばっかぁぁぁ♡」
「これがお仕置き。さっきより感じるっしょ?」
「やらっ♡♡またイッちゃう、ッんへ、あ"ッ♡♡」
激しく2人で擦れ合い、また2人で激しく求め合っていた。
「ッ…腰、そんな揺らしてッ…きもちいんだ?」
「はげしく、ッするからっぁぁ♡♡♡ね、もうむりっ、♡♡♡イク、イッちゃぁっっ♡♡」
「…ッ出していい?」
「ッん、ふぁぁっへ♡♡♡も、…イッちゃぅ♡♡♡♡」
「聞いてないし…後から文句言っても、
聞かないからな____ 」
ころんの中にはどろどろと白く濁った液が出ていた。
「はぁ、…」
「こーろーん。寂しかった?」
「勘違いすんなよアホ」
「ころんって温度差激しいよな」
「ありがと」
「褒めてねえよ」
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pixivでの作品です。
たまたまこっちにもあげたくなりました。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。