第3話

2話
14
2024/02/11 02:00
いつも通り、1人で登校する。

殆どの人は、“誰か”と登校している。

大抵は話し声で五月蝿い。

だけど今日は

やけに騒がしい。

いつも以上に人口密度の高い廊下をどうにか通り抜ける。

やっとのことで抜けると、ようやく視界が晴れた。


“1-A“


俺のクラス。

この扉を開くのはもう慣れた。

開けばすぐに彼奴等が寄って来る。

そして、今日の指示をする。

…金欠だからパシリはやだなぁ、、、

そんな事を思っても逃げ道はないので扉を開ける。














…あれ、、、?











…来ない、、、?


不思議に思っていると、

クラスメイトの話が耳に入ってきた。
同級生
今日転校生来るんだって〜
同級生
え!どこのクラス⁉︎
同級生
分かんないけど、A組ではないでしょw
同級生
A組だけ1人多いから。
同級生
うわっ、悲し。41人、、、
転校生、、、か、。

なんだよ、彼奴等転校生如きで俺のこと放っとくなら別にいいじゃん。

…久々に暇な朝。

この騒がしい学校でも静かな朝として捉えてしまう。

















先生
朝礼始めるぞー
その瞬間、真っ先に手を挙げた奴がいた。

質問は勿論、
同級生
転校生ってどこのクラスですか!
先生
…転校生は明日来ることになった。
先生
体調が悪いらしい。
同級生
えー、
虐めっ子
先生ー、クラスは〜?
先生
それは明日伝える。
虐めっ子
ちぇ、ケチ。
先生
仕方ないだろ。朝礼始めるぞ。







来ないのか、、、

まぁ、来たところで俺の生活が変わるわけじゃない。

多分、朝礼終わったら呼ばれるかな、

授業準備だけしとこ、。

…1限目体育、、、?

…最悪だぁ、















朝礼が終わると案の定、

虐めグループの主犯、有済二否ゆうずみにいなが寄ってきた。
有済二否ゆうずみにいな
大洲丘!
有済二否ゆうずみにいな
コソッ昼放課、体育館倉庫前な。
大洲丘潤紀おおすおか うるき
…コクリ
俺は頷くことしかできない。

プリ小説オーディオドラマ