第19話

第十.五話 太宰side
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2024/04/12 06:15
芥川と話した後戻って来たらベッドに寝ているあなたの下の名前さんがいた。
国木田くんに聞いたら三時間はこの状態らしい。
私少し心配!
太宰
……
また……あの時みたいになってしまったらと思う自分がいる。
太宰
大丈夫だよね織田作……?
また失ってしまうのは嫌なんだ。
私を理解してくれるのはあなたの下の名前と織田作しかいない。
太宰
早く目を覚まさないと心配するじゃないか……
二時間後あなたの下の名前は無事に目を覚まし、乱歩さんと一緒に事件解決に行った。
太宰
さて私も行くか……
そう言い社を後にした。
私が向かったのは織田作の墓だった。
太宰
織田作〜
太宰
聞いてくれよ〜
太宰
あなたの下の名前が全然思い出してくれないのだよ〜
太宰
私の事も……ましては織田作だって……
そう織田作に話しかけるように話した。
太宰
……
太宰
あなたの下の名前は明るくなったよ……
太宰
織田作の言う通りだね……
織田作
”人を救う側になれ”
織田作
どちらも同じなら佳い人間になれ
織田作
弱者を救い、孤児を守れ
織田作
正義も悪も、どちらもお前やあなたの下の名前には大差ないだろうが……
織田作
そのほうが……
織田作
幾分かは素敵だ
織田作
あなたの下の名前も明るくなると思うぞ?
そう織田作は死に際に笑った。
太宰
……
太宰
さて、
太宰
そろそろ私は行くよ
太宰
また来るよ織田作
私は墓地の帰り道、入水に丁度いい川を見つけた。
太宰
ふむ……
太宰
今日はこの川にしよう!
そう決め、川の中に飛び込んだ。

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