学校
だからさ…俺が大丈夫じゃねぇんだって。
他の男にとられるか心配だから来てんの。
あなたが思ってる心配とはまた違うんだよな…
それは、
あなたが頭悪いからじゃん
あなたと同じ学校行きたいから。わざと下にした。
さすがに下すぎると親がなんか言うから、あなたよりもちょい上で、俺よりもちょい下の高校。
俺が高校入ったら、めちゃくちゃ高校の良さ伝えて、同じ高校入ってもらうからな。
それは嘘じゃねぇよ?
なんか、あなたと一緒になるためだけを考えてる奴だけどさ、
サッカーやりたいのは事実だし、ちょうどいい。
クラスから遠ざかるフリして、少しあなたの様子を見てみる。
うつるのは、あなたが周りの友達とはしゃぐ様子。
あ。今男子が寄ってきた。
おいおい、このまま女子と話してればいいのに…
何話してんの。
あなたと同じクラスがよかったな…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!