第5話

3,
27
2024/01/08 12:34
諄雨 龍
諄雨 龍
……なんだ、これ?

道路に倒れる人間を見て、諄雨は眉をひそめてそう呟く。

倒れている人は動く様子も無い。

諄雨 龍
諄雨 龍
(もしや、死んで…?)

そんな思考がふっと諄雨の頭を掠めるが、そんなわけはないとすぐさま正気に戻る。

「あ、自分つまんねぇな」などと思いながら。

諄雨 龍
諄雨 龍
……もしも~し、生きてます~?

諄雨がそう声をかけるも、倒れている人はピクリともしない。

諄雨 龍
諄雨 龍
……仕方ない
諄雨 龍
諄雨 龍
家まで通しますか

諄雨はそう呟くと、倒れている人を姫抱きし、濡れないように傘をさしつつ家への帰路を急いだ。


諄雨 龍
諄雨 龍
小野さーん、ただいまでーす!

諄雨は家に着くなり、玄関で小野を呼んだ。

小野 光輝
小野 光輝
おかえりなさい!

小野はリビングでそう言いながら、玄関まで小走りで来る。

そして、玄関まで来た瞬間。

小野 光輝
小野 光輝
……諄雨さん、何拾ってきたの…

諄雨を見て、小野はそう引き気味に言う。

諄雨 龍
諄雨 龍
人間ですけども…?

そして、諄雨は小野の言葉にちょっとした疑問の目と笑顔で答える。

小野 光輝
小野 光輝
人間が落ちてるわけないでしょ、普通
小野 光輝
小野 光輝
元の場所に戻して来なさい

呆れ顔で、諄雨の背中を押して戻させようとする小野。

諄雨 龍
諄雨 龍
別にいいじゃないですか、部屋はまだまだ余っていますし。

諄雨はいつもの通り、小野に背中を押されつつもそれに抗い提案をする。

小野 光輝
小野 光輝
んん…でも流石に、相手に無許可は不味くない?

諄雨を押す手を離し、小野が心配そうに言う。

諄雨 龍
諄雨 龍
…あ

諄雨が驚いたように呟く。

小野 光輝
小野 光輝
「あ」って…それでいいのか諄雨さん

諄雨 龍
諄雨 龍
まぁ、まぁ。
諄雨 龍
諄雨 龍
起きた時に聞けばいいじゃないですか!ね?

小野 光輝
小野 光輝
全く…

諄雨 龍
諄雨 龍
あ、あと頼まれていたもの買ってきました。

小野 光輝
小野 光輝
あ、そういえば買い物行ってたんだよね
小野 光輝
小野 光輝
ありがとう

諄雨がふと気がついたように、小野に買ってきたものを渡す。

諄雨 龍
諄雨 龍
あ、ところで何を作るんですか?

諄雨は小野と共にキッチンへ戻る途中でそう聞く。

小野 光輝
小野 光輝
作ってからのお楽しみ♪

諄雨 龍
諄雨 龍
はーい♪


小野 光輝
小野 光輝
諄雨さん、出来たよ!

小野がキッチンから、リビングで寛いでいる諄雨を呼ぶ。

諄雨 龍
諄雨 龍
はぁ~い

小野 光輝
小野 光輝
…えっと…
小野 光輝
小野 光輝
これ、どっちの机に置けばいいんですか?

小野は、リビングの中心に置いてあるコタツと、キッチンのすぐ側にあるダイニングテーブルを見比べる。

諄雨 龍
諄雨 龍
どっちでもいいですけど…今日、寒いので僕はコタツがいいです

そう、コタツに座り暖まっている諄雨は言う。

小野 光輝
小野 光輝
はーい

そう言うと、小野は諄雨の目の前に作ったご飯を置き、諄雨に向かい合う形でコタツに座る。

小野 光輝
小野 光輝
えーと…これ、お茶漬けパスタ

諄雨 龍
諄雨 龍
お茶漬け…??

小野 光輝
小野 光輝
あれ、知らない?

諄雨 龍
諄雨 龍
いや…こんなの作れるんだなぁ、と思いまして。

小野 光輝
小野 光輝
僕のことなんだと思ってるのかな?

諄雨 龍
諄雨 龍
天才
 
小野 光輝
小野 光輝
え…?

小野は、そう諄雨の言葉にガチの困惑を示す。

又理 カタリ
又理 カタリ
んん…?


いきなり、コタツよりも玄関に続く廊下側にあるソファに寝かせていた人が起きる。

諄雨 龍
諄雨 龍
…え?


千夜
千夜
……すみません、今何日ですか?
千夜
千夜
はい。今まで以上で1番自信がありません。ごめんなさいほんと。
千夜
千夜
キャラが結構掴めていない。
千夜
千夜
なんか違和感ある,この人こんなこと言わないとかあったらガチで言ってください。ほんとお願い。

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