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第1話

Prologue
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2024/04/13 09:26
昔から子供は嫌いだ。
自分の思ったことを相手の気持ちに関係なく発するからだ。
それで「僕」は何度傷ついた事だろう。


僕は身体こそ女だが自分のことは男だと思っている。小さい頃は男も女も関係ないものだと思っていたが、それは唯の勘違いだったようだ。
義務教育1年の頃、初めて自己紹介した時、僕の時だけ皆がざわついたのだ。
その後みんなから「なんで?」と聞かれた。
何が「なんで?」なのか分からず聞いてみて初めて男女で差があることを知ったのだ。
義務教育3年の頃に姉を馬鹿にされてからは学校に行かず家で只管ひたすら勉強していた。
義務教育7年の頃に久しぶりに学校に行った(元々行っていたところとは違う私立のところだ)時、男子の制服を着たが、皆から白い目で見られて7年の間は学校に行けなかった。
8年になって女子の制服で学校に行った時こそ誰も何も言わなかったが、僕の心の中はとても複雑だった。

今日も僕は、自分のしたい事をしている。小さい頃から自分のしたい事をしてきた。家族は誰も僕の事を否定したりはしなかった。家族だけは。
みんな自分の事しか考えてないんだ。自分と違うとすぐにおかしいとか言う。そんな奴ら、僕はとても嫌いだ。
僕はイーストン魔法学校に入学した。理由?姉さんと同じ学校に入りたいとかそう言うのじゃない。
僕は…
──────この世界に眠る「魂を入れ替える魔法」を探すために、イーストンに入ったんだ。
(なまえ)
あなた
…あなた・マカロンです。
あなたの男子の名前って呼んでください。
モブ
あなたの男子の名前って、男の名前だよね。
この子女の子だよね?
(なまえ)
あなた
僕はそいつを睨んだ。
先生
先生
えー、あなたさん、マイロさんの隣に座ってください。
(なまえ)
あなた
わかりました。
マイロ
よろしく、あなたさん。
(なまえ)
あなた
マイロ
ごめん。あなたの男子の名前さん。
(なまえ)
あなた
…よろしく。
(なまえ)
あなた
先生。
先生
先生
どうしました?
(なまえ)
あなた
僕の事あなたって呼ばないで下さい。
あなたの男子の名前か名字で呼んでください。
先生
先生
分かりましたあなたの男子の名前さん。
(なまえ)
あなた
ありがとうございます。
とりあえず先生に何とかあなた呼びを止めさせてする事が無いので部屋に帰った。
(なまえ)
あなた
…どうして僕ばっかり…
名前:あなた・マカロン
年齢:16歳
寮:レアン

自分の事を「僕」と呼ぶ僕っ子、ではなく身体と心の性別が違う。
「魂を入れ替える魔法」を探す為に神覚者を目指し、イーストンに入った。
姉の事をとても慕っている。
今作のイメージソングです。
最後まで聞いてくれれば意味がわかります。
最初だけだとただの皮肉にしか聞こえないのも自分では分かってるので最後まで聞いてほしいです。
※暴力や流血などの一部の人には過激に感じる表現がございますが、人間の「本性」を描く為ですのでお許しください。

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