ザアァザァア……
降りしきる大量の雨……
どうやら神は私の気持ちを代弁してくれるらしい……
時は19××年……第二次世界大戦中のアメリカだ……
ちょうど日本の長崎に核爆弾が落とされたくらいの時期だろうか……
私は戦争で何もかも失った………大切な人も財産も気力も……何もかも……
だから……もう死にたいの……
みんなと一緒のところに逝きたいの……
なんで……なんで私だけ?
……生き残っちゃったの?
ヒラヒラ……
地面を見つめた私の視界に1枚のチラシが目に入った……
……何……これ……
デーモン・コア実験
協力者募集中
年齢性別身分問わず
……あ………
この時ある研究所で「死の実験」と謳われ、恐れられた実験があった……
そうその「死の実験」がこのチラシにもある「デーモン・コア実験」なのだ……
この実験に協力して帰ってきたものはいない……そんな噂があった……
あぁ……死ねる?
どうせ死ぬのなら……国のためになりたい……
そうして、心神喪失状態に近しくなった私はチラシに書かれた場所に足を引きずった……
新作投下!
投稿頻度は遅め、長さは短め!
まったり書く!
おつりう!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!