第30話

❷❻episode・アクアケース
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2024/04/16 10:09
ダンタリオン・ダリ
ダンタリオン・ダリ
あなたの下の名前先生、一寸良いかな?
共有スペースに設置してあるソファで
気分転換で爪にマニキュアを塗っていると
後ろからダリくんペリドットに声を掛けられる。
(なまえ)
あなた
何でしょう?
コトッ

手に持っていたナイトシェード色の
マニキュアを机に置き、彼の方に
体を向け視線を合わせる。

週末日真っ只中な為、仕事は無い筈だし、
特に問題を起こした記憶も無いが、教師統括
に声を掛けられる位だ。
何か彼の気に触る事をしてしまっただろうか
と少し不安と焦燥感に駆られる。
何とかポーカーフェイスを保っていますが…。
ダンタリオン・ダリ
ダンタリオン・ダリ
この前エイト先生たち4人で
BARに行ったんでしょ
(なまえ)
あなた
はい、手合わせの後に
慰労も込めて行きましたが
それに何か問題でも...?
ダンタリオン・ダリ
ダンタリオン・ダリ
問題は全然無いんだけど
ただツムル先生たちばっか
狡いなーっと思っただけ
…心配して損しました。


けれど「狡い」と子供の様に拗ねている彼
彼を少しだけ可愛いと思ってしまう。

これがギャップと言うヤツだろうか?
オリアスくんオパールのoffモードも中々だけれど。
(なまえ)
あなた
それで、君は僕に何を御所望で?
        そう聞くと、彼は満足気に心地よい
テノールの声で僕にこう言った。

je prendrai ton temps君の時間を頂戴

彼は薄らと飴玉の様なウォルナット色の
目を開き、口は綺麗な孤を描いて
まるで拒否権なんて与えないと言っている様に。

綺麗な表情カオには裏が有る。
君にはきっとピッタリな言葉じゃないかな。
その言葉が合ってしまう君は恐ろしいね。
それですら自分の魅力にしてしまうのだから。
(なまえ)
あなた
良いですよ、今日の僕の
時間は君に差し上げます
から好きに使って下さい
ダンタリオン・ダリ
ダンタリオン・ダリ
それは嬉しい返事だね
ピラッ
ダンタリオン・ダリ
ダンタリオン・ダリ
僕と一緒にアクアケースに
行きませんか?
(なまえ)
あなた
はい、ダリくんペリドット
仰せの儘に
彼が手に持つアクアケースのチケット
を手に取り、その誘いを承諾すると、
彼はまるで玩具を手に入れた子供の様見えた。
それ程嬉しいのだろう。
ダンタリオン・ダリ
ダンタリオン・ダリ
あとさ、これ付けて
チャリッ
渡されたピアスはまるで、あなたの下の名前の髪色
に良く映えるゴールドの綺麗なピアスだった。
(なまえ)
あなた
分かりましたけど何故?
ダンタリオン・ダリ
ダンタリオン・ダリ
んー?牽制
僕の・・と言う印を付けておきたい。
折角得たあなたの下の名前先生と僕の時間を
変な輩に邪魔されたく無いから。
ダンタリオン・ダリ
ダンタリオン・ダリ
僕が付けてあげようか?
(なまえ)
あなた
お言葉に甘えてお願いします
ダンタリオン・ダリ
ダンタリオン・ダリ
任せてよ
 チャリンッ
ダンタリオン・ダリ
ダンタリオン・ダリ
(やっぱり綺麗だ...)
彼にピアスを付けて貰ったのは良いが
彼は其の儘動かなくなってしまった。
彼は一体何を思っているのだろうか?

(なまえ)
あなた
ダリくんペリドット
ダンタリオン・ダリ
ダンタリオン・ダリ
何でも無いよ
ダンタリオン・ダリ
ダンタリオン・ダリ
さ、行こうかグレイ先生
(なまえ)
あなた
何気に初めて来ました
ダンタリオン・ダリ
ダンタリオン・ダリ
ほんと?じゃあ今日は
楽しまないとだね
レヴィちゃんが経営していると言う
レジャー施設のアクアケースに着いた。
彼女が言うには此処は水族館件プールらしい。
(なまえ)
あなた
そうですね
(なまえ)
あなた
では、着替えてきますね
ダリくんの方が早いと思
いますので、終わったら
女子更衣室の前で待って
いて下さい☝️
ダンタリオン・ダリ
ダンタリオン・ダリ
了解👍
ダンタリオン・ダリ
ダンタリオン・ダリ
ゆっくり着替えておいで
ダンタリオン・ダリ
ダンタリオン・ダリ
(却説、僕も着替えに行くか)
各自更衣室へと向かい、水着に着替えに行く。
■数分後
MOB
お兄さん1人?
良かったら私たちと
一緒に回らない?
ダンタリオン・ダリ
ダンタリオン・ダリ
残念ながら恋人と
一緒に来てるんだよね
水着に着替え終わって、更衣室の
外へ出ると、ダリくんペリドットが可愛らしい
女性3人に話し掛けられているが、
「恋人が居る」と理由をつけて断っている。
君の恋人になった記憶は無いのですが…。
(なまえ)
あなた
ダリくんペリドット、お待たせしました
ダンタリオン・ダリ
ダンタリオン・ダリ
全然待って無いよ
僕が来ると、彼の周りに居た女性は
颯爽と何処かへ行ってしまった。
ダンタリオン・ダリ
ダンタリオン・ダリ
水着良く似合ってるよ
僕の水着は何にしようか迷った
結果、ライムちゃんストロベリークォーツに捕まって
彼女の着せ替え人形になった。

2人で試行錯誤した末に、肩を片方だけ出した
ボルドー&エソプレッソ色のワンショルダー
ビキニになり、デコルデラインが強調されている。
肩の所にリボンが有るだけのシンプルなデザイン
だが、それが余計に彼女の美しさを引き立てる。
(なまえ)
あなた
そう言う君も良く
似合っていますよ
(なまえ)
あなた
最初は何処から行きましょう?
ダンタリオン・ダリ
ダンタリオン・ダリ
あれから乗る?👉
彼が指をさした先にはウォーター
スライダーが有った。
(なまえ)
あなた
そうですね、行ってみましょ
最初に行く所が決まり、滑り台
の所へと軽い足取りで向かう。

何せ初めて来たのだ。
楽しく無い筈が無い。

スタッフから、魔鰐バウくんに乗って
下まで滑るのだと説明をして貰った。
魔鰐バウくんは水が大好きで、
どうやらスピードも速いらしい。
ダンタリオン・ダリ
ダンタリオン・ダリ
あなたの下の名前先生が前で僕が後ろね
(なまえ)
あなた
了解です
彼の言う通りに前に座り、後ろから
彼の腕が回されギュッと抱き締められる。
何もそんな強く抱き締め無くとも...。
スタッフ
しっかり支えてねー
ゴォォオオ
(なまえ)
あなた
速ッ
バッシャア

速いとは分かっていたが、
想像以上のスピードで驚いた...。
其の儘の勢いで放り投げられ
てしまった為、全身ビショ濡れだ。
サバァ...
(なまえ)
あなた
おや?あれは入間くんピンクトルマリンじゃ?
水から上がると、目線の先に
入間くんピンクトルマリンアメリちゃんスピネルが居た。
真逆、週末日でも生徒に会うとは。
ダンタリオン・ダリ
ダンタリオン・ダリ
あ、本当だね
(なまえ)
あなた
あ、気付きましたね👋
入間
あなたの下の名前先生たちも来てたんですね!
ダンタリオン・ダリ
ダンタリオン・ダリ
2人は逢い引きデート中かな
(なまえ)
あなた
いつの間にそんな関係に
なっていたんですね
(なまえ)
あなた
これは初耳
アザゼル・アメリ
ちっ、違いますよッ💦
決して逢い引きデートなどでは!
ははーん。成程そう言う事ですか。
入間くんピンクトルマリンは普通のお出掛けと思ってて、
アメリちゃんスピネル逢い引きデートと思ってるんですね。

そんな動揺して何とも分かりやすい。
ダンタリオン・ダリ
ダンタリオン・ダリ
僕も愛しのあなたの下の名前先生と逢い引きデート
そう言って、彼等に見せ付ける様に
僕の肩を自分の方に引き寄せる。
勘違いされたらどうするんですか...。
(なまえ)
あなた
逢い引きデートでは無いですが、お2人の
逢い引きデートの時間を割くのは勿体無い
ですから、邪魔者は退散しますね
アザゼル・アメリ
だから違いますッ!
アザゼル・アメリ
行くぞ入間!
入間
はっ、はい!💦
入間
では先生方、また新学期にッ!
入間はアメリに腕を引っ張られて行ってしまった。
彼は何時、彼女の気持ちに気付くのだろうか?
ダンタリオン・ダリ
ダンタリオン・ダリ
いやー、初々しいね
(なまえ)
あなた
ダリくんペリドットにもあんな風に、
初々しい時期があったんですかね
ダンタリオン・ダリ
ダンタリオン・ダリ
ん?どう言う事かなあなたの下の名前先生
(なまえ)
あなた
いーえ、何でも有りませんよ
(なまえ)
あなた
パフェ食べに行きましょ
単純な疑問を口に出しただけだったが
彼には違う様に聞こえてしまった様だ。

この儘だと、深くまで言及されそうだったので
少々強引にパフェの話題へと変え、彼の手を
引っ張って連れていく。

その時の彼の顔は見ていなかったが、僕
自ら手を引っ張った為嬉しそうだった。

案外、ダリくんペリドットは単純なのだろうか?
思わず口に出る所だったが、飲み込む事にした。
言ってしまったら同じ様な事不機嫌になるのでね。
作者
作者
読み直したら変な所が
有ったので修正しました
作者
作者
2024.4.16.Tuesday

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