「おし、行くか」
俺は、今日はあなたに会いに行ける!ってめっちゃ浮かれてた。
病院で、あんなことが起こってることなんて夢にも見てなかった。
「あなた~」
「・・・あれ、病室間違った?」
そこにあなたはいなかった。
でも外のプレートを見ても、あなたの名前は書いてある。
「あ!あなたさんのお知り合いの方ですか?」
「あ、先生、、そうです、けど、、あなたは、、」
「えっとですね、あなたさんは今集中治療室にいます、、」
「え、それほんまですか?」
「はい、、」
「え、、な、なんでですか?!」
「今日の朝倒れたんです。それで、検査してみたら病状が悪化していて、、、」
その時俺は思った。
俺のせいや。俺が昨日行けへんかったせいや。ほんま俺何しとるんやろ。彼氏のくせになんも出来てへんやん。
その後、先生に案内されて集中治療室に入った。
そこにいたあなたは何本もチューブを繋がれてた。
「あなた、、ごめん。俺のせいやな。俺がなんも出来へんせいや。彼氏のくせになんも出来てへんくてごめん。」
先生はちゃんと起きるって言っとった。
けど、怖い。あなたが起きひんくなったらどないしよ。
ほっぺが冷たい。多分俺泣いてる。みんな見てるのに。けどそんなのも考えられないくらい俺は怖かった。
「智くん、、?」
俺のすきな声。これは、夢?
いや、紛れもなく現実だ。
「あなた、、?」
「あなた、が、目覚ました!え、先生呼んだほうええよな?」
「あ、うん、、笑」
ナースコールを押して、、っと。
「あなたさん?」
「あ、先生!あなたが目覚ましました!」
「ほんまですか?!ちょっと待っててください、先生呼んできます!」
「んな、智くん?私倒れたのは智くんのせいやないで?」
「え、、聞こえてたん?」
「んー、多分夢、、かな?」
「夢でも俺そんなこと言っとったん?」
「そう、なるね笑」
「でも、、俺のせいやろ。やって昨日あなたに会いに行ってやれへんかったから俺に会いに来たんやん?」
「でも、智くんのとこに行ったのは私の意思やで?」
「やから、智くんはなんも思わんでええの。
それと、智くんは私を何度も元気づけてくれた。それは何もできてないって言わへんよ。」
「でも、、元気づけるだけなんて彼氏として失格や。」
「でもって言わないで。元気づけるのが1番凄いことなんよ?それは、私の大好きな彼氏、智くんにしか出来へん。」
「・・・ほんま?」
「うん!」
あなたはいつもの笑顔でそんなことを言った。
俺の大好きな、あの笑顔で。
「おーきに」
「えぇ~?なんで智くんがおーきに言うん?笑」
「気にせんといて!」
「えー、変なの!笑」
「変やないわ!笑」
よかった。あなたがいつも通りで。
あの後の検査でも異常は少し悪化しただけでそんなになかったし、、。ほんまによかった。
あなたと、これからもずっと笑ってられるとええな。
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@土方・蓮巳・モトキLOVE さんのリクエストでした。ありがとうございます!
終わりました!けどこんなのでよかったですか?
あ、リクエストどんどんお待ちしておりますからね!!
さて(?)、読んでいただきありがとうございました!これからもハイテンションキチガイジャス民の小説でよかったら読んでいただけるとありがたいなぁなんて笑
あ、長くなっちゃいましたーね笑
じゃーばいばーい😁
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。