第6話

契約2日目
124
2024/02/07 11:20


トマトとの契約?を終えたあなたの一人称は重々しい扉を開け外に出た


すると黒瀬と天童が少し青ざめた表情で立っていた
あなた
どーしたんすか
天童
あの…大丈夫でした?
結構時間長かったし、契約内容とか…
黒瀬
まぁ、その顔見れば大丈夫やったんでしょうけど…。
契約内容は軽めでした?
ああ、そのことか


惨い契約内容なんてとんでもない。あなたの一人称はトマトと仲良くなってきたのだ

ん?悪魔と仲良くなるってまぁまぁすごいんじゃ!?


え、すげーデビルハンターぽい!!!(((
あなた
クソ軽めっすよ?契約代償なんてトマト食うだけっすもん
天童
え………??
天童が信じられないという目で見る。

あなたの一人称も信じられないぜ
あなた
これ見てくださいよ
トマトの悪魔に渡されたんです
と言い、トマトに渡された解読不可能な紙を2人に見せる


あなた
読めます?
2人は苦笑いしたのち、『読めませんねぇ』と声をそろえて言うと、あなたの一人称に背を向けこそこそと何かを話し始める
黒瀬
普通こんなに代償軽いなんてありえるん?
天童
ありえへんよ…。
刀真さんがそんなに悪魔に気に入られるような感じには見えんかったけどなぁ

聞こえてますよー。
ま、いっか


なぜか疎外感を覚えながら、あなたの一人称は悪魔と契約を結ぶ日を乗り越えた。
あなた
~♪
契約した日の翌日。

四課リーダーのマキマさん?に出す書類作成などを終えたあなたの一人称は、とりあえず暇になったので自宅近くの森林公園に来ていた。

涼しい風が優しく頬を撫でる。

元気な子供の笑い声が公園内にこだました。


とてもいい気持になっていると、足元から視線を感じた

見ると、猫があなたの一人称の足元に体をすり寄せてきていた。
あなた
……わぁ~♡
綺麗なブルーグレーの毛並みを撫でる。
猫は心地よさそうに目を閉じた


あなた
なんていい空間なのだろう…
澄んだ空気をいっぱいに吸い込む

風が流れていき頭上の森林たちを静かに揺らした


明日はデビルハンターの本部に行かなきゃだから、今日はじっくり自然を堪能させてもらおう!!
あなた
ありがとう世界、刀真あなたの下の名前は今日も幸せだよ!!
幸せをかみしめていると、耳がかすかな声を感じ取った

声のする方へ行ってみる
??
木ィ切って…月収6万だろ~~
??
じんぞ――120万――右目―が―30……
聞こえん…

より近づいてみる
??
金玉片方売って…いくらで売れたんだっけ?
10万もしなかったんだっけ?
あなた
は!?
金玉!?

何言ってんだコイツ…
??
ポチタ~~わかってるって!
さっさと殺しちまうか!
謎の男は『ポチタ』と呼ばれた小さい犬?に声をかける


あの犬…普通の犬じゃないな


赤い犬なんていないし(((


あっ!あれか!!
悪魔か!?


いや~~こういう想像をしてしまうなんて…立派なデビルハンターになったなぁ、我(((
??
やっぱデビルハンターが一番儲かるな
え?デビルハンター?


さらに気になり声の方を見る。と――



ト…トマト野郎がいるんですけど!!??

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