トマトとの契約?を終えたあなたの一人称は重々しい扉を開け外に出た
すると黒瀬と天童が少し青ざめた表情で立っていた
ああ、そのことか
惨い契約内容なんてとんでもない。あなたの一人称はトマトと仲良くなってきたのだ
ん?悪魔と仲良くなるってまぁまぁすごいんじゃ!?
え、すげーデビルハンターぽい!!!(((
天童が信じられないという目で見る。
あなたの一人称も信じられないぜ
と言い、トマトに渡された解読不可能な紙を2人に見せる
2人は苦笑いしたのち、『読めませんねぇ』と声をそろえて言うと、あなたの一人称に背を向けこそこそと何かを話し始める
聞こえてますよー。
ま、いっか
なぜか疎外感を覚えながら、あなたの一人称は悪魔と契約を結ぶ日を乗り越えた。
契約した日の翌日。
四課リーダーのマキマさん?に出す書類作成などを終えたあなたの一人称は、とりあえず暇になったので自宅近くの森林公園に来ていた。
涼しい風が優しく頬を撫でる。
元気な子供の笑い声が公園内にこだました。
とてもいい気持になっていると、足元から視線を感じた
見ると、猫があなたの一人称の足元に体をすり寄せてきていた。
綺麗なブルーグレーの毛並みを撫でる。
猫は心地よさそうに目を閉じた
澄んだ空気をいっぱいに吸い込む
風が流れていき頭上の森林たちを静かに揺らした
明日はデビルハンターの本部に行かなきゃだから、今日はじっくり自然を堪能させてもらおう!!
幸せをかみしめていると、耳がかすかな声を感じ取った
声のする方へ行ってみる
聞こえん…
より近づいてみる
金玉!?
何言ってんだコイツ…
謎の男は『ポチタ』と呼ばれた小さい犬?に声をかける
あの犬…普通の犬じゃないな
赤い犬なんていないし(((
あっ!あれか!!
悪魔か!?
いや~~こういう想像をしてしまうなんて…立派なデビルハンターになったなぁ、我(((
え?デビルハンター?
さらに気になり声の方を見る。と――
ト…トマト野郎がいるんですけど!!??
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!