第36話

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2020/10/02 10:32

「浦田くんは、優しくって一緒にいるとすごく、穏やかな気持ちになれる。
だけど………。だけど、やっぱりなんでもまっすぐしか走れない悠のことが、わたしは好きなの」



ごめんなさい………。





浦田くん……。









「……まー、何となくわかってたけどさ。俺といたって、桧山の頭ん中にはいつもあいつがいたもんな。」






「ごめんなさい」

「そんな謝んなよ。」















「……ありがとう。……好きになってくれて。」















そう言うと、浦田くんはわたしの肩にこつんと頭をのせた。









「う、浦田くn…」


「俺、桧山にいじわる言ったんだよ。」


「え、」


「ありがと、桧山。じゃあな」














最後は、笑って送り出してくれるんだね。















こちらこそ、ありがとう。















「うん。ばいばい浦田くん」














"あいつの "大事" は桧山とは違う気持ちだよ"




















「…本当は嘘だけど。……あーあ、自分で気づけよな桧山。ゆーくんの気持ち。」

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