挨拶を交わした後、
私と好きな人は今回別々のポジションで仕事をした。
普段は同じポジションで仕事をするけど、今回は違った。
私は好きな人に2日前に、LINEで告白して、
まだ返事をもらっていないことにたいして、
ものすごく気にかかり、仕事に集中できなかった。
なんで返信をくれてないんだろう?
ただLINEを気づいていないのかな?
それとも機械のバグ?
そんな馬鹿な。
少しだけでいい、
告白した件で好きな人と話した
い。
話せる機会をうかがっていた。
……
……
後輩が仕事からあがっていくなか、
私だけの一人になってしまった。
人手が足りなくなってしまったなかの、ポジションで仕事をするなか、
社員さんが気をつかって誰かを呼んできてくれた。
誰がきてくれるのかな、そう考えながら残りわずかな仕事を片付けながらしていた。
!
〇〇さん……!!
なんと、
このタイミングで来てくれちゃいましたか!
うわー……!
緊張してるー!私が……!
そのとき、〇〇さんが来てくれるとは思いもしなかったから、挙動不審になっていたに違いない。
もう一度、おはようございます、と
挨拶をしてそれぞれ役割を決めて
仕事に取り掛かった。
当然のごとく告白した私は緊張していていたのだが、
心なしか〇〇さんもいつもと違って動揺しているように見えた。
あれ……やっぱり、私がLINEで告白したこと気づいてたのかな?
もう1回告白するべきなのかな?
どうしよう、どうしよう……
どうしよう、どうしよう……
ぐるぐるぐるぐるそれだけが頭の中でまわっていた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。