第9話

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2024/03/07 12:11






ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ⤴︎︎︎

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ⤵︎ ︎

帰るぞー

あなた

うぃ〜

お前らもまた明日な〜

trk

ばいばーい

また明日〜

頑張れよ〜w

あなた

え、何が？

え、あ、えーと、ゲームの話！！！

あなた

あーね

え、あ、えーと、ゲームの話！！！

そういって誤魔化すぐちつぼ。



あなたの下の名前ちゃんは気付いてないけど後ろで中指立ててんだよなぁ……

trk

物騒だな〜

ね〜

kyo

頑張れって何がや

うぉッばど驚かせんなよ

他のクラスから来たきょーさん、みどりくん、レウさん。

勢揃いだね

ﾗﾀﾞｵｸﾝﾄ帰ﾙｶﾗ

みどりくんに着いてきた

kyo

で何を頑張るん？

trk

ぐっちがあなたの下の名前に告白するんだって

まぁほんとに出来るかは分かんないけどねw

えええぇ！

kyo

おーw

ﾍｪｰ

明日の結果報告が楽しみだねぇーw

あなた

何、限界と喧嘩でもした？

してねーっつってんだろw

あなた

えぇ、だって今日おかしいよ、

あなた

いつも限界といるのに

あなた

絶対気分だけじゃないでしょ…

…まぁ、そうだな

あなた

目的はなんだ！！！！！

www、ちょっと寄りたいとこあって

あなた

な〜んだそんな事か

俺に何を期待してたんだw

あなた

これどこ向かってんの？

まぁまぁ、

よーし、着いたっ

あなた

結構歩いた……

あなた

足が棒になりs…

目の前にあったのは















信じられない程の絶景。









大分歩いたからか、
空は暗く藍色に染まっていて、






街の光と、

星の光だけが映し出されていた。



遠くに見える水平線も、
その不思議とも言える神秘的な雰囲気に
調和していた。

あなた

……きれー

だろ？

ここら辺探索してたら偶然見っけてさ。

違う世界にいるみてーじゃね？

あなた

……うん。




美しい景色と
ロマンティックな雰囲気とは裏腹に、

なんともいえぬ気まずい空気が流れていた。














だが
先に沈黙を破ったのは、

何でここに来たと思う？

あなた

え、うーん…

あなた

景色を見せたかったから？

俺さ、まだここ誰にも教えてないんだよ。

最初に教えるなら誰がいいかなって考えた時に出てきたのが、あなたの下の名前だった。

あなた

それってどういう…

1番よく話すのがお前で、

1番よく会うのもお前で、

常に俺の生活の中心に居るのもあなたの下の名前で……

あなた

……っ





この先の展開が分かってしまう自分が憎たらしい。

あなたの下の名前との未来を想像してしまう俺がいたっ……

だから……

俺と、

お、お付き合いしてくれませんかっ……！

真っ直ぐに私の事を見つめてくる彼の翠色の瞳。




なぜかその瞳から逃れられなかった。

あなた

……ごめんなさい、

あなた

とか言うわけないでしょw

……っ！

それは……
そういう意味でいいのか…？

あなた

全然そういう意味w

っはぁ〜〜〜〜……

ほんとに緊張した……

あなた

wwwwwwwww

あなた

まぁ私も大分恥ずかったが……

よかった〜〜〜〜……

あなた

私もぐっちと同じような事思ってたし。

あなた

私の生活の中心も、私が想像する未来にいるのはぐっちだったからね。

……そうか、

あなた

もしかして照れてる〜？w

うるせ〜w

……そろそろ帰るか。





彼が私に微笑んで優しい目を向ける。






こういうとこずるいんだよなぁほんと。

あなた

ん。

……？




彼の前に手のひらを突き出すと訳の分からないと言いたげな表情をする。

あなた

恋人なんでしょ？私達。w

……w



何を言いたかったのか理解した彼はニヤッと口角を上げる。

おらよ。




恥ずかしいのか乱雑に手を握り顔をこちらに向けないようにしている彼を可愛いなと思いながら見つめる。

あなた

うーん……

あなた

これは恋人じゃなくない？w






そう言って彼の指の間に自分の指を絡める。



いわゆる「恋人繋ぎ」ってやつ？

なっ……！//





ギョッとする彼を余所目に鼻歌を歌いながら歩き出す私。

テンション高いな……

あなた

そりゃあね？

あなた

大好きな人に好きって言われちゃったらね？

……俺まだあなたの下の名前から聞いてないんだけど。





……痛いとこ突かれた。

あなた

…………





何も言わない私を見て急に強気になる彼。

あれれ散々人の事煽っといて自分は恥ずかしいんですか〜？w





言ってくれるねぇ……w

あなた

大好きだよばァァァァァァァァァか!!!!!!!!!!!!!!






そう言って走ってその場を後にした。

は、え、は……？///






後ろから困惑している声が聞こえる気もするが気の所為だろう。









誰かに会ったらどうしよう、そんな気持ちで家まで走った。










多分今の私は、

あなた

(顔真っ赤だよな……////)

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第10話 🌵

こあ🪄🎗🫧

コンテスト受賞作品

グランプリ

好きになるのはキミ限定【完結】

なぁな

編集部コメント

主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした！<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。