あんなに、悩んだのに……
あんなに、考えたのに…………
ジミナに、あんな風に求められたら……
我慢なんか、出来るワケ……………無かった。
どうして………止められないんだろう。
どうして……こんなに……愛しいんだろう。
あんなに乱れて……甘い声を出す、
愛しい、ジミナの姿は………
誰にも………見せたくない。
このまま……ジミナをココに閉じ込めて………
俺だけのものにしたい………なんて。
バカみたいに、考えたり…………してしまう。
俺は……飽きる事なく、ジミナに……キスして……
不安なんて、感じさせないように……
ずっと………身体に触れ続けていた。
……………でも……………
どこまでいったら……この衝動は……
………収まるんだろうか………?
俺が、少し下手に出ると………
ジミナは……「攻め」モードに入る……らしくて。
一瞬で………その、表情を変えて………。
俺を攻め立てるように……刺激的で……
濃厚な………キスをしてくる。
俺は……抵抗する気も無く…………
ジミナのなすがままに、される。
それが、ものすごく………心地よくて…………。
俺の首筋を、這い回る………
ジミナの舌の動きに……翻弄されていた。
ジミナは、俺の首に腕を回して……
左耳に、キスすると…
ねっとりと、耳の形に沿って、舌を……這わせる。
俺の身体に跨がって………
「攻め」モードだった、ジミナの腕を掴んで
……………勢いよく、後ろに押し倒す。
今度は、俺がジミナに……………跨がった。
倒されたジミナは、急に大人しくなって……
俺の瞳を……………じっと見つめてくる。
俺は、掴んでいたジミナの手首から………
滑るように、ジミナの指に……自分の指を絡める。
俺が………ぎゅっ、と手を握ると……
ジミナも、それに応えて………
優しく……………握り返してくれる。
優しく笑うジミナに……………
そっと、ゆっくり…………キスをした。
嬉しそうに微笑むジミナと、
こうやって……………一緒にいる。
それだけで、俺はもう……………幸せだ。
To Be Continued…
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。