てつや「おーいふざけんなよ!!!｣
草をかき分け、ようやく森を出た頃には疲れ果ててた俺
敵はわんさか出てくるわ、道には迷うわ散々だった
まぁ、何回か敵倒す内に慣れてきたけど...
もう嫌だ、アイツ俺のことここまで連れてこいよ、守ってくれよ全く
森を抜けたら小屋がある、ってりょうは言ってたなそーいや
てつや「これ、か...｣
小さいとも、大きいとも言えない
人一人は住めるくらいの小屋
はぁ、と感心して見てると小屋から誰かが出てきた
てつや「おっ？｣
？？「え、てっちゃん？｣
変な格好はしているけど、見慣れた俺の親友
ゲームで言うと回復系の格好...
ピンクがイメージカラーの置物おじさん
てつや「ゆめまるじゃん!｣
ゆめまる「ほんとにてっちゃんなの？今までどこ行ってたの!？｣
てつや「あーうん、ちょっと...｣
多分このゆめまるもこの変な世界のゆめまるなんだろうな
で、この世界の勝手にどっかに行ったらしい俺と間違えてる
ゆめまるの心配そうな顔に心を締め付けられる
何してんだろ、この世界の俺は一体...
俺はゆめまるに記憶を失くしてつい先程りょうに会ってここに行けって言われたことを言った
記憶を失くしてのは嘘だが、りょうもそう勘違いしてたし、その設定は維持しよう
ゆめまる「そっか、旅の途中で...でも、良かったよ無事で｣
優しいなコイツは変わらずさ
てつや「ごめんな、何となくお前らのことは分かるんだよ、名前と...｣
ゆめまる「いいんだ、こうして無事なら...勝手にどっか行っちゃった理由を知りたかったけど、帰ってきたならそれで｣
てつや「うん、でさこの...国とか他のみんなのこととか教えてくんない？｣
ここに来てまだ数時間ちょい
分からないことだらけたから
ゆめまる「いいよ、じゃあ小屋で休んでいきなよ、ここまで疲れたでしょ？みんなには明日元気な姿見せればいいから｣
てつや「おう、ありがとな｣
ゆめまるが小屋に向かっていくので、俺もついていく
知りたい、この世界は何なのか
他の三人はどうしてるのか
俺は、どこにいるのか
何はともあれ、しばらくは元の世界には帰れないのかもな
ま、良いけどね!？だってアイツらひでぇもん!!
しばらくは帰らなくてもいいや、何だかこっちの方がスリルあって楽しいし!
敵と戦うのとか歩くのは勘弁だけど......
仕方ない、空飛べたりしないかな...