第9話

あるタコの研究日記
24
2024/05/12 02:09
ナラズたちが拾った、あるタコの研究日記です
何回かに一回この話を載せようと思います










name:プロジェクト員No.888



X月X日   プロジェクト会議

まだ他のプロジェクトも実行中だが、新しいプロジェクトをデンワ様が企てようと言った。
選ばれた8名がこの会議に参加することになった。そのうちの一人が私でもある。
デンワ様はこのプロジェクトのおおらかな説明をしてくれた。もちろん賛成だ。
皆で話し合った結果、まずは専用の機械と、それを実現させるための実験体が必要ということになった。
そしてデンワ様はこのプロジェクトがきちんとできるよう地下に設備を作ってくれたようだ。
我々はその地下に移住することとなった。

name:No.888



プロジェクト会議2

移住し終わってすぐ、デンワ様が腕輪を配ってくれた。どうやらこの地下設備の移動に使うらしい。
この腕輪はデータとしては残っていないから無くさないでほしいと釘を刺された。
今日もどうやら同じ会議をするようだ。中身は少し違うが。
デンワ様は2チームに分かれて、機械を開発する組と、実験体を管理する組を作りなさいと言った。
私は実験体を管理する組となった。同僚のNo.777は機械を開発する組となっていた。
ここには優秀な者を集めたNo.111〜888の8人が揃っている。
もしかして私は天才なのだろうか
name:No.888



プロジェクト始動

どうやらやっとプロジェクトが始まった。このチームにいる4人で、実験体は何が良いか話した。
何個か候補は出たが、何種類かに絞った。最初は広場でいなくなってもわからないクラゲと鳥にすることが決まった。もう向こうのチームは機械を作る工程にまで進んでいるようだ。我々も早くしないと。
それにしても、クラゲと鳥は相性がいいのだろうか、、

name:No.888



プロジェクト取組中

我々のチームは実験体の入手に成功した。何にしろクラゲは警戒心が薄いから捕まえやすかった。
鳥には少々苦戦したが餌で寄ってくれたので捕まえられた。プロジェクト始動からX日ほどしか経っていないが、向こうのチームはもう試験的な機械はできたようだ。一回向こうのチームと作戦を一緒に練って、それから実験をすることが決まった。次は会議かな
name:No.888



作戦会議という名の何か

久しぶりに8人が揃い、デンワ様も立ち合いのもとこのプロジェクトの実験の作戦を練った。まあ方法と言うべきか
私たちのチームは実験体1にクラゲと鳥を使うことを提案した。すると向こうもそれを聞いていたのか、それにぴったりな機械を作ったと言ってくれた。そしてその機械の説明をしてくれた。どうやらミキサー?と言う機械を使ってその実験体同士を混ぜ合わせ、こちらでその体の形を作る。そこに偽の記憶を嵌め込んで我々の言うことを聞かせる。と言うことらしい。実に短期間でこれを開発したものだ、、
name:No.888



実験開始

やっと本格的な実験が始まった。まずは機械を専用的な部屋に運び入れる。ここもデンワ様が作ってくれた。
機会の設置が終わったので、次は入手した生きたクラゲと鳥をその機械に閉じ込めた。少し可哀想だが、まあ仕方がない。我々の実験に必要な代償なのだから。そして機械のスイッチを入れると、不気味な音を立てながら機械が回転し始めた。中に入れたクラゲ何匹かと、鳥は全て同じ肉塊となった。その肉塊を取り出し、また別の機械(まるで培養液みたいだ、、)に入れ、こちら側で体を形づける。まるでクラゲに翼が生えたような見た目となった。魂と記憶はスポナーを応用したものに保管をし、別の記憶と魂をこの体に嵌め込む。そして実験体KKKKKKが完成となった。しかし生きていたのも束の間、一瞬にして動かなくなってしまった。まあ最初にしては上出来だろう。
最終的な目標にはまだ程遠いが、我々が力合わせればきっとできるはずさ。

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