第7話

調子狂うんだよ〜玲於SIDE〜
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2018/01/28 09:25
有島美恋菜。

俺の幼馴染。

クリクリのデカイ目に小さくて華奢な体。

茶髪のかきあげ風ロングヘアーの美恋菜。

幼い頃から毎日のように遊んで、何度遊んでも遊び足りなくて、頻繁にお互いの家を行き来していた。

小学校4年くらいまで、なんのためらいも羞恥心もなく、美恋菜と俺は仲が良すぎるくらいの関係だった。

…いいよな、幼くて純粋って。

それが小学校5年に上がってしばらく経った頃、少し早めの思春期に突入してしまった俺は、アイツに冷たい態度をとるようになった。

塩対応とよく言われるのは、まぁ結局ことの発端は思春期始まりたての時の無理なカッコつけからきているのかもしれない。

そんな事したって無駄だと分かっていた。

でも、それがやめられないのが思春期ってもんだ。

母さんと父さんにもたくさん反抗した。

ヤンキーっぽい一面があるのは多分そのせい。

そしてこれでもかというほど迷惑をかけた。

でも多分、俺は今だって思春期…なんだと思う。

あんないい加減な態度をとって美恋菜を傷つけている事なんて知ってる。

そもそも、この間までただの幼馴染でしかなかったんだ。

でもこの間倒れたアイツを保健室まで運んだ時から、正直意識している。

無防備すぎるその表情や、女っぽくなってきてる華奢な体。

いくら俺だって、そんな無防備でいられたんじゃ困る。

普通に調子狂うんだよ。

いつも心にもないことばっか言ってカッコつけて。

ダメな俺。

とにかくアイツを異性として見るようになってしまった。

何かあったら、耐えられるんだろうか。

それほど俺の気持ちは急速に美恋菜に惹かれているように思える。

美恋菜…。

本当はこんなにも大切なんだ。

素直になれなくて、ごめんな。

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